【2026最新版】自動車イベント完全ガイド!種類・2026開催スケジュール・成功させる4つのポイント
「自動車関連のイベントに出展したいけど、どれを選べばいいか分からない…」「東京オートサロンとジャパンモビリティショー、どちらが自社にマッチするのか比較したい…」「試乗会やディーラーイベントの集客を強化したい…」そんな悩みを抱えていませんか?
自動車業界にとってイベントは、新車・新技術を直接訴求し、見込み客との接点を一気に増やせる強力なマーケティングチャネルです。EV・SDV・自動運転といった大変革期にある2026年は、注目度の高いイベントが目白押しで、オンライン・ハイブリッド開催の定着により、より戦略的な活用が求められています。リアル来場者だけでなくオンライン視聴者・SNSフォロワーへも同時にリーチできる時代、イベント設計の巧拙が販売成果を大きく左右します。
この記事では、2026年最新の自動車関連イベントの種類やスケジュール、出展メリット、さらに自社開催を成功させる具体的なポイントを分かりやすく解説します。リアル開催のモーターショーから、ウェビナー・オンライン配信を組み合わせたハイブリッド施策、動画コンテンツによるファン育成まで網羅。これを読めば、自社に最適な自動車イベント戦略が描けるはずです。
目次
自動車関連イベントとは?全体像と2つの開催形式
自動車関連イベントとは、自動車メーカー・ディーラー・部品サプライヤー・関連サービス事業者などが集客や情報発信、商談、ブランディングを目的に開催・出展するイベントの総称です。
一般消費者向けの大規模モーターショーから、業界バイヤー向けの技術展示会、ディーラー試乗会、自社主催のオンライン発表会まで、形式はきわめて多様化しています。コロナ禍を経て一気に普及したオンライン配信技術により、2026年は「リアルのみ」「オンラインのみ」という二択ではなく、両者を組み合わせた柔軟な設計が一般化してきました。
まずは全体像を整理するため、自動車関連イベントを「リアル開催」と「オンライン・ハイブリッド開催」の2軸で見てみましょう。EV・SDV・コネクテッドカーといったメガトレンドの中で、どちらか一方だけでは成果が出にくい時代に入っています。

①リアル開催の自動車イベント(モーターショー・展示会・試乗会)
リアル開催とは、会場や店舗、サーキットなどに参加者を集めて実施されるイベントです。自動車業界にとって最大の強みは「実車・実機を見せられること」。東京オートサロン、ジャパンモビリティショー、人とくるまのテクノロジー展など、毎年数十万人規模の来場者を集める大型イベントが多数開催されています。
現場での実車視聴、エンジン音や内装の体感、試乗による走行性能の確認など「五感で訴求できる」点はオンラインでは到底再現できない価値です。特に新車発売や限定モデル、カスタムカーなど、写真や動画では伝えきれない魅力を持つ製品を扱う場合、リアル開催は欠かせません。
一方で、出展費用は小規模ブースでも数百万円〜、大規模出展となれば数千万円から億単位に達することもあります。準備期間も通常6ヶ月〜1年が必要なため、出展を決めたら早期に社内プロジェクトを立ち上げ、企画・デザイン・コンテンツ制作・運営手配を並行で進めることが成功の条件です。
②オンライン・ハイブリッド開催の自動車イベント
オンライン開催は、場所・時間の制約がないため全国・海外からの参加が可能になります。BYDの「Hello! BYD Caravan」やテスラのオンライン試乗体験、ヒョンデの全国試乗会など、EV系メーカーが先行してオンライン施策・ハイブリッド施策を展開しています。
2026年は、コストを抑えつつリーチを最大化できる「ハイブリッド」が自動車イベントのトレンドキーワード。リアル会場の臨場感とオンラインの拡張性を両立できる点が強みです。さらに配信映像はそのまま動画コンテンツとして二次活用でき、「1回のイベントを1年使う」発想が可能になります。
プラットフォーム選定(YouTube Live、Zoom、専用ウェビナーツール、メタバース空間)、配信機材の手配、運営スタッフの役割分担など、ハイブリッド開催には専門ノウハウが求められるため、外部の配信パートナーと組むのが一般的です。最近ではメタバース上でのバーチャル新車発表会や、AR/VR試乗体験など、次世代型イベント形態も登場し、自動車マーケティングの選択肢は大きく広がっています。
自動車業界で押さえるべき5つのイベント種類
自動車関連イベントを「規模」「ターゲット」「目的」で分類すると、次の5種類に整理できます。それぞれの特徴を理解し、自社のマーケティング戦略に合った形式を選びましょう。

①大規模モーターショー(ジャパンモビリティショー・東京オートサロン等)
大規模モーターショーは、一般消費者・メディア・業界関係者の全方位を対象とする業界最大級の集客チャネルです。ジャパンモビリティショー、東京オートサロン、大阪オートメッセなどが代表例で、それぞれ数十万人規模の来場者を動員します。
新車発表・コンセプトカーの世界初公開・業界トップによる基調講演などが行われ、業界全体の方向性を示す場としても機能。来場者の多くは熱心なカーファンであり、ブランディングと話題化に最適なステージです。出展ブースの規模や演出によっては、SNS上で大規模に拡散され、莫大な広告効果が見込めます。
ただし出展費用は数千万円から数億円に及ぶこともあり、コンセプトカーや特別仕様車の準備、ステージパフォーマンスの企画など投資は大きくなります。費用対効果を最大化するには、後述するKPI設定と動画コンテンツ化の徹底が不可欠です。
②カスタムカー・モータースポーツイベント
東京オートサロンや大阪オートメッセに代表されるカスタムカーイベント、SUPER GTやスーパー耐久などのモータースポーツイベントは、コアな自動車ファンに直接アプローチできる場です。コアファン層は購買意欲も情報発信力も高く、ブランドロイヤルティ醸成に直結します。
カスタムパーツメーカー、チューニングショップ、アフターマーケット関連企業にとっては、ターゲット顧客と直接対話できる絶好の機会。来場者属性が絞られているため、「広く浅く」ではなく「狭く深く」のマーケティングが可能です。
モータースポーツでは、レース会場での観戦客向け体験ブースや、ピット見学ツアー、ライブ配信での技術解説など、エンターテインメントと技術訴求を組み合わせた施策が効果的。SNSでの拡散性も非常に高く、若年層へのリーチにも適しています。
③業界向け技術展示会(人とくるまのテクノロジー展・オートモーティブワールド等)

業界向け技術展示会は、自動車メーカーの開発・設計・購買部門、サプライヤー、関連サービス事業者を対象とした商談特化型イベントです。人とくるまのテクノロジー展(自動車技術会主催)、オートモーティブワールド、Japan Mobility Show Bizweekなどが代表例です。
来場者の大半が「導入検討中」の意思決定者層であるため、1回の出展で数百件の商談機会が生まれることも珍しくありません。EV・SDV・自動運転・コネクテッド・電池・半導体・センサーなど、テーマ別に専門展示が開催されている点も特徴です。
部品メーカーやソフトウェア企業、計測機器メーカーなど、BtoBの自動車関連企業にとっては最重要マーケティングチャネル。1社あたりのブース規模はモーターショーより小さいものの、商談化率は格段に高く、ROIを定量化しやすいイベントです。
④試乗会・キャラバン・体験イベント
試乗会・キャラバン・体験イベントは、見込み客に実際にハンドルを握ってもらい、購入意欲を喚起する体験型イベントです。ディーラー店舗で実施する常設の試乗会から、全国を巡るキャラバン(BYD Caravan、ヒョンデ全国試乗会など)、商業施設・サーキットでの大型体験イベントまで形態はさまざまです。
特にEV・PHEVなど従来とは運転感覚が異なる新世代車種では、実車体験が購入決定の決め手になります。テスラやBYDなど新興EVメーカーがオンライン試乗予約→リアル試乗体験→オンライン契約までを一気通貫で設計した先進事例も注目されています。
試乗会は1回の開催コストは比較的低い一方、ディーラー協力や試乗車手配、運営スタッフ確保など継続性が課題。動画コンテンツとしての記録・拡散も組み合わせ、参加できなかった層にも訴求する設計が成果を高めます。
⑤自社主催の新車発表会・ウェビナー
自社主催の新車発表会・ウェビナーは、メーカーやディーラーが自社コントロール下で開催する戦略イベントです。ライブ配信を活用すれば、メディア招待のリアル発表会と全国・海外への同時配信を両立でき、メディア露出・SNS拡散・直販リード獲得を同時に狙えます。
テスラがオンライン中心の発表会で世界的に成功したように、自社主催発表会は「自社の世界観を100%表現できる」点が最大の強み。プレミアム感のあるステージ演出、CEOのプレゼンテーション、独自コンテンツの世界初公開などで、ブランドストーリーを直接訴求できます。
ウェビナーは月1回など継続開催することで、見込み客リストを継続的に積み上げるマーケティングチャネルとして機能。テクノロジー解説、メンテナンス情報、オーナーインタビューなどテーマを多様化すれば、ロイヤルティ向上と新規獲得の両方を実現できます。
【2026年】自動車業界が注目すべき主要イベント
2026年に開催される注目の自動車イベントを、エリア・テーマ別にピックアップしました。自社のスケジュールと照合し、参加・出展を検討してみましょう。

①東京オートサロン2026/大阪オートメッセ2026
東京オートサロン2026は1月、幕張メッセで開催されるカスタムカー文化の最高峰イベント。世界中のカスタムカー、チューニングパーツ、コンプリートカーが集結し、3日間で数十万人の来場者を集めます。コンセプトカスタムの世界初公開、人気ショップによるデモカー展示、有名ドライバーのトークショーなど、エンターテインメント要素も豊富です。
大阪オートメッセ2026は2月にインテックス大阪で開催される関西最大級の自動車イベント。例年20万人以上が来場し、カスタムカー、輸入車、商用車、二輪車まで幅広く展示。関西エリアのディーラーや専門店にとっては地元顧客との接点強化に最適です。
カスタムカー文化が好きなコアファン層は購買意欲も情報発信力も高いため、ブランドロイヤルティ醸成とSNS拡散の両面で大きな成果が期待できる場。出展時はインフルエンサー連携や、限定ノベルティ配布、ライブ配信などの仕掛けで来場者体験を最大化しましょう。
②ジャパンモビリティショー札幌2026/Japan Mobility Show Bizweek
ジャパンモビリティショー札幌2026は1月23日〜25日、ヤマトハウスプレミストドームで開催される地域開催のモビリティ総合イベント。北海道エリアの自動車ファン・潜在顧客への直接アプローチが可能で、地域密着型マーケティングの好機です。
Japan Mobility Show Bizweek 2026は業界関係者向けのビジネスデー的位置づけで、商談・技術展示・カンファレンスが中心。一般来場者の少ない環境で、メーカー・サプライヤー・スタートアップ・自治体・投資家など意思決定者層との濃い対話が可能です。
2025年のジャパンモビリティショー(本展)では新興EVメーカー・自動運転企業・モビリティスタートアップが多数出展し、自動車業界の枠を超えた「未来のモビリティ」を体感できる場となりました。2026年もこの流れは加速する見通しです。
③人とくるまのテクノロジー展YOKOHAMA/NAGOYA・オートモーティブワールド
人とくるまのテクノロジー展は自動車技術会主催の業界最大級の技術展示会。YOKOHAMA展は2026年5月27日〜29日(パシフィコ横浜)、NAGOYA展は6月17日〜19日(Aichi Sky Expo)で開催予定です。さらにオンラインステージも併設され、リアル来場できない関係者にもリーチします。
出展企業は自動車メーカー、Tier1〜Tier3サプライヤー、計測機器・ソフトウェア企業、スタートアップなど多岐にわたります。EV用駆動システム、電池、自動運転センサー、コネクテッド技術、車載半導体などBtoBの商談機会が集中する場です。
オートモーティブワールドは1月、東京ビッグサイトで開催されるEV・自動運転・コネクテッドカー・MaaSなどの専門展示会。Automotive World/Smart Mobility EXPO/Connected Car EXPOなど複数の専門展示が同時開催され、自動車のDX・電動化を担うエンジニアや経営層が集まります。
自動車業界がイベントを開催・出展する3大メリット
自動車業界の多くがイベントに注力する理由を、マーケティング成果の大きい順に3つ整理しました。

①新規見込み客の獲得と販売チャネル拡大
自動車イベントは、新規見込み客との接点を一気に増やせる最も効率的なチャネルの1つです。展示会・試乗会で接触した来場者がディーラー来店→試乗→購買へとつながるカスタマージャーニーが、業界の鉄板パターンとして確立されています。
1試乗キャラバンで数千件の見込み客リストを取得
ジャパンモビリティショーで1ブース数万人の接触
業界向け技術展示会で数十〜数百件の商談化
特に来場者の多くは「新車を検討中」「次に乗り換える車を探している」など能動的な情報収集者であり、対面でデモやサンプル、試乗を体験してもらうことで信頼度が一気に高まる点が、自動車業界のマーケティングにおいてイベントが重視される理由です。
②ブランド体験価値の向上とファン化
実車展示やステージ演出、試乗体験は、自社ブランドの世界観を直接アピールできる貴重な機会です。Webサイトや動画広告では伝えきれない「内装の質感」「エンジン音」「走行性能」「カスタム文化」を、五感レベルで訴求できるのがイベントの強みです。
東京オートサロンで人気のチューニングショップに行列ができたり、テスラのストア前で試乗待ちが発生したりする現象は、ブランドが「体験ブランド」へと進化している証拠。SNSでのファン投稿による二次的なブランディング効果も非常に大きく、「あの会社のイベントに参加した」という事実そのものが顧客のアイデンティティを形成します。
特に若年層のクルマ離れが指摘される昨今、リアルイベントでの体験を起点にファンコミュニティを形成し、長期的なLTV最大化につなげる戦略が成果を上げています。BMW、ポルシェ、テスラなどプレミアムブランドはオーナー限定イベントを積極的に展開し、ファン化を加速させています。
③業界ネットワーク・サプライチェーン強化
イベントは、自動車メーカー・サプライヤー・スタートアップ・研究機関・行政・投資家など業界プレーヤーとの「横のつながり」が自然に生まれる場です。顧客候補だけでなく、アライアンス先候補や技術提携先候補との出会いもイベントの隠れた価値です。
特に人とくるまのテクノロジー展やオートモーティブワールドでは、新たなサプライチェーン構築や共同開発プロジェクトの発端となる出会いが多数発生。SDVや車載AIなど領域横断的な技術が求められる時代において、業界外のIT企業・半導体企業・通信企業との連携も重要なテーマです。
また、業界の技術トレンドや競合の取り組みを直接観察できるため、自社の経営企画・商品企画部門にとっては貴重な市場インサイト収集の場にもなります。出展者ではなく、あえて視察目的で来場するケースも珍しくありません。
【目的別】自動車業界に最適なイベント形式4パターン
「何のためにイベントをやるか」を起点に選ぶと、最適なイベント形式が見えてきます。4つの目的別に整理します。

①認知度UP重視 → 大型モーターショー出展
ブランドの認知を一気に広げたい場合は、ジャパンモビリティショーや東京オートサロンなど来場者数十万人規模の大型モーターショー出展が最短ルート。広範囲・多業種への一気のリーチが強みで、特に新規市場参入・新ブランド立ち上げを狙う企業に適しています。
ブース位置、サイズ、コンセプトカーの準備、ステージパフォーマンスへの投資を惜しまず、「来場者の記憶に残るブース作り」を意識することが重要です。SNSでバズるビジュアル設計、有名タレント・モデル・インフルエンサー連携、限定ノベルティ配布など、話題化の仕掛けを多層的に組み合わせましょう。
期間中のプレスリリース配信、業界メディアとのタイアップ、YouTube・SNSライブ配信を組み合わせれば、会場外の業界関係者・潜在顧客にもアプローチできます。1回の出展で得たコンテンツを半年〜1年使う前提で動画資産を構築しましょう。
②商談獲得重視 → 業界向け技術展示会への出展
BtoBの商談を効率的に獲得したいなら、人とくるまのテクノロジー展やオートモーティブワールドなど業界向け技術展示会が最適。来場者の多くがメーカーの開発・購買・経営層であり、意思決定者層に直接訴求できます。
テーマは「自社の独自技術 × 業界共通課題」の交差点を狙うと、共感と商談の両方が得やすくなります。EVバッテリー長寿命化、自動運転センサーのコスト削減、SDV向けセキュアOSなど、業界が抱える具体的課題に対する解決策を提示しましょう。
ブースでは技術スペックの羅列ではなく、デモ装置や事例動画、テストドライブシミュレーターなど体験コンテンツを用意することで、技術者の興味を引きやすくなります。説明員には技術部門のエンジニアを必ず配置し、その場で詳細議論ができる体制を整えましょう。
③試乗・体験促進 → 試乗会・キャラバン開催
実車体験を通じて購入意欲を喚起したいなら、ディーラー試乗会や全国キャラバン、商業施設での体験イベントを軸に組み立てます。BYD Caravan、ヒョンデ全国試乗会、テスラ試乗体験など、EV系メーカーが先行する成功事例から学ぶことが多くあります。
試乗会は1回あたりのコストは比較的低いものの、ディーラー協力体制、試乗車の整備・配車、運営スタッフ確保が継続的な課題。事前のSNS告知・予約システム連携・当日の動画記録・SNS拡散・事後フォローまでをワンセットで設計することが、成果を高めるカギです。
特にEV試乗会では、充電インフラ体験、電費の実測体験、運転支援機能の体験など、ガソリン車にはない価値を体感してもらう設計が効果的。試乗後のアンケートで購入意向や懸念点を取得し、ディーラー営業へ正確に引き継ぐ仕組みも欠かせません。
④既存顧客深耕 → ディーラー感謝祭・プレミアム試乗会
既存顧客のLTV最大化を狙うなら、ディーラー主催の感謝祭やオーナー限定の新型先行試乗会、コミュニティイベントが有効です。「お得意様向け技術発表会」「サーキット走行会」「メーカー本社見学ツアー」など、特別感のある体験を提供しましょう。
クローズドな少人数制にすることで、1人ひとりとじっくり向き合えるため、追加購入・乗り換え・知人への紹介などにつながりやすくなります。年1回〜数回の定期開催にして「あのイベントは今年もやってほしい」という期待感を醸成するのも有効です。
自社工場見学や本社デザインスタジオ訪問を組み合わせれば、ブランドへの信頼と憧れを一段階上に引き上げられます。ハイブリッド開催で遠方のオーナーや海外居住者にも配信できれば、ブランドコミュニティのグローバル化にも貢献します。
自動車イベントを成功させる4つの実践ポイント
自動車イベントを開催・出展して確実に成果を出すために押さえるべき4つの原則を、実行可能な具体的ステップで紹介します。

①目的とKPIを定量的に設計する
「来場者数」「試乗体験数」「商談化件数」「受注件数」「SNS拡散数」を事前に定量化し、チーム全員で共有することが最初の成功要因です。KPIテンプレート例を示します。
来場者目標:5,000名(ブース通過者ベース)
試乗体験数:500件
商談化目標:50件(試乗体験の10%)
受注目標:10件(商談化の20%)
SNS拡散:自社ハッシュタグ投稿1,000件以上
曖昧な「業界に顔を出す」「ブランディング」だけで出展すると、投資対効果が見えず継続性が失われます。必ず定量目標を置きましょう。特に自動車イベントは投資額が大きいため、ROI 5倍以上を合格ラインに置く企業が多く見られます。
KPIは一度決めたら終わりではなく、イベント当日1時間ごとの進捗確認、翌日の速報集計、1週間後の中間レビュー、1ヶ月後の最終評価など、短サイクルで状況を把握し改善アクションへ反映することが重要です。

②ターゲットに響くブース・体験設計
来場者属性を「一般消費者層」「業界バイヤー層」「メディア・インフルエンサー層」「投資家層」など複数のセグメントに分け、それぞれに響く体験コンテンツを設計します。
一般消費者層:実車試乗、エンジン音体験、内装ウォークスルー
業界バイヤー層:技術スペック解説、デモ装置、商談ブース
メディア・インフルエンサー層:プレスカンファレンス、限定取材、フォトスポット設置
投資家層:経営戦略説明会、IR担当者との個別面談スロット
ブースレイアウトは「視認性の高いブランドサイネージ」「実車展示スペース」「体験コンテンツゾーン」「商談スペース」「動画放映エリア」のゾーニングが基本。動画を活用したブースは、通りがかりの足止め効果が2〜3倍高まるといわれています。
特にブース上部の大型LEDサイネージでの動画放映は、遠くからでも来場者の視線を集める強力な集客装置。コンセプト動画、走行シーン、ユーザーレビュー動画など複数パターンを用意し、来場者属性に応じて切り替える運用も効果的です。
③集客と当日運営の一体化(事前PR・SNS活用)
事前のSNS告知・メディアタイアップ・インフルエンサー招待と、当日のリアルタイムSNS発信・ライブ配信を分断しないことが重要です。
事前:YouTube・X・Instagramでのティザー動画、メディア向け取材招待、業界メディア掲載
当日:ライブ配信、ブース来場者のSNS投稿促進(限定ハッシュタグ・特典)、リアルタイム実況
フォロー:参加お礼メール、当日のハイライト動画送付、次回イベント告知、特別オファー案内
「事前予約制の試乗枠」「インフルエンサー専用枠」「メディア専用枠」を設けておくと、コアな対象者を確実に取り込めます。また、ブース来場者にQRコード経由でアンケートやLINE登録を促し、その場でリードリストを構築する仕組みも有効です。
特に2026年は、TikTokやYouTube ShortsなどショートムービーがZ世代・若年層への有力な情報源になっています。15秒〜1分のキャッチー動画を当日複数本撮影し、即時投稿するチームを編成しておくと、リアル来場者以外への拡散力が一気に高まります。
④動画コンテンツ化&24時間以内のサンクスメール
イベント後のフォローこそが成果の8割を決めます。標準的な事後フォローの流れは以下のとおりです。
当日24時間以内:全員にサンクスメール+ハイライト動画+資料送付
3営業日以内:温度感別メールナーチャリング(ホット/ミドル/コールド)
2週間以内:ホットリードへ個別アポ打診(試乗・商談)
1ヶ月以内:成果測定とナレッジ蓄積、次回イベントへの改善反映
このフローを標準化できている企業と、できていない企業では、同じ来場者数でも最終的な受注件数に3〜5倍の差が出ます。MA(マーケティングオートメーション)ツールやCRMを活用し、温度感別のメール配信やスコアリングを自動化しておくと、営業部門の工数を大幅に削減しつつホットリードへ迅速対応できます。
さらにイベント映像をYouTube・自社サイト・SNS広告・営業資料・社内研修と複数チャネルで再利用すれば、1回のイベントから生まれるリードを半年〜1年継続的に獲得できます。動画コンテンツ化はもはや「やった方がいい」ではなく「やらないと損」のフェーズに入っています。
まとめ:動画配信も活用して自動車イベントを成功させよう
2026年の自動車イベント戦略について、全体を振り返りましょう。
①目的に合うイベント形式を選ぶ
「認知度UP」「商談獲得」「試乗・体験促進」「既存顧客深耕」の4つの目的を起点に、大型モーターショー/業界向け技術展示会/試乗会・キャラバン/ディーラー感謝祭・プレミアム試乗会から最適な形式を選びましょう。1社で全形式をやる必要はなく、自社の事業フェーズと目的に応じて組み合わせることが重要です。
特に中小自動車関連企業の場合、まずはディーラー連携の試乗会や地域密着型展示会からスタートし、成果が見えてきたら業界向け技術展示会、最終的に全国規模のモーターショーへとステップアップしていく戦略がおすすめです。
②2026年はEV・SDV時代のハイブリッド開催がカギ
EV・SDV・自動運転といったメガトレンドの中、リアル開催+オンライン配信の「ハイブリッド開催」は、参加者数を2倍3倍に拡張し、遠方・海外の見込み客にもリーチ可能です。行動ログの取得によって商談化率が向上し、動画コンテンツとして資産化すればイベント後も継続的にリード獲得できる「二重・三重の価値」が得られます。
テスラやBYDといった新興EVメーカーが既にオンライン・ハイブリッド施策で世界的成果を上げているように、2026年以降の自動車マーケティングでは「リアルだけ」「オンラインだけ」という選択ではなく、両者を組み合わせて成果を最大化するハイブリッド戦略が主流になるでしょう。
③動画配信のプロに相談しトータルで成果UP

ハイブリッド開催やウェビナー、新車発表会のライブ配信を検討する際は、ライブ配信・動画制作の専門パートナーと組むことで、配信品質・運営・事後コンテンツ活用まで一気通貫で最適化できます。配信機材の選定、回線手配、複数カメラオペレーション、オンライン質疑応答、メタバース連携などは専門ノウハウが必要な領域で、自社の担当者だけで準備すると想定外のトラブルで配信が中断するリスクも少なくありません。
ビデオマッチングでは、自動車業界のイベント配信・動画制作を多数サポートしており、機材手配から配信運営、動画の二次活用までトータルでご相談可能です。新車発表会のライブ配信、試乗キャラバンの動画制作、メディア向け試乗会のアーカイブ動画化、SNS用ショート動画の量産、メタバース対応イベント企画など、幅広いご相談に対応しております。
イベント当日の運営だけでなく、事前の企画段階から「どう動画を活用すれば成果が最大化するか」をご一緒に設計できるのが強み。単発の配信委託ではなく、自動車マーケティング戦略全体における動画活用の伴走パートナーとしてご利用いただけます。
自社に最適なイベント戦略のご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。自動車メーカー・ディーラー・部品サプライヤー・関連サービス事業者のチャレンジを、動画・ライブ配信のプロフェッショナルとして全力でサポートいたします。2026年、自動車マーケティングのイベント戦略に動画配信を取り入れ、一段上の成果を目指しましょう。