【2026最新版】繊維業界の展示会完全ガイド!種類・2026開催スケジュール・出展を成功させる4つのポイント
「繊維業界の展示会に出展したいけど、どれを選べばいいか分からない…」「FaW TOKYOと高機能素材Week、どちらが自社にマッチするのか比較したい…」「新規取引先や海外バイヤーとの商談を増やしたい…」そんな悩みを抱えていませんか?繊維業界にとって展示会・見本市は、新素材や高機能繊維を直接訴求し、バイヤーや購買担当者との商談機会を一気に増やせる強力なマーケティングチャネルです。
サステナビリティ・DX・高機能化という大きな潮流の中にある2026年は、ファッションから産業用繊維まで注目の展示会が目白押しで、オンライン・ハイブリッド開催の定着により、より戦略的な活用が求められています。リアル来場のバイヤーだけでなく、オンライン視聴者や海外バイヤーへも同時にリーチできる時代、展示会設計の巧拙が受注成果を大きく左右します。
この記事では、2026年最新の繊維業界向け展示会の種類やスケジュール、出展メリット、さらに出展を成功させる具体的なポイントを分かりやすく解説します。リアル開催の総合展・素材展から、ウェビナー・オンライン配信を組み合わせたハイブリッド施策、動画コンテンツによる素材訴求・継続的なリード獲得まで網羅。これを読めば、自社に最適な繊維展示会の戦略が描けるはずです。
目次
繊維業界の展示会のよくある質問【5問5答】
当社が繊維・素材業界の展示会や動画配信のご相談をお受けする中で、特に多くいただく質問があります。
本章では、そうしたよくあるギモンにまず1問1答でお答えし、そのうえで「繊維業界 × 展示会」という切り口で詳しくご案内します。まずは、よくある質問とお答え5選からご覧ください。
Q1. 出展費用の相場はどのくらいですか?
展示会の規模と小間数で大きく変わります。国内の総合展・見本市は1小間(約9㎡)あたりおおむね30万〜60万円が目安で、装飾・什器・輸送・人件費などを加えると、標準的な出展1回で総額100万〜300万円規模になるケースが一般的です。海外展(パリ・上海等)はさらに渡航・国際輸送費がかかります。まずは小間数を絞り、次の「目的」から逆算して予算を組むのがおすすめです。
Q2. 初めての出展です。何から始めればよいですか?
①出展の目的とKPI(新規名刺数・商談数・受注額など)を1つに絞って明確化 → ②目的に合う展示会の選定(総合展/専門展/商談見本市) → ③予算と準備期間(通常3〜6ヶ月)の確保 → ④ブース設計・展示サンプル・配信/動画の準備 → ⑤会期後のフォロー導線設計、の順で進めます。最初から大型総合展に挑むより、テーマの合う専門展から始めて成果を検証するのが失敗しにくい進め方です。
Q3. 繊維業界で規模の大きい展示会はどれですか?
アパレル向けでは、東京ビッグサイトで年2回開催される「FaW TOKYO(ファッションワールド東京)」が日本最大級として知られています。高機能・産業用素材では「高機能素材Week」などが大型の商談型展示会です。海外では「Première Vision(パリ)」「Intertextile Shanghai」が世界最大級です。どれが自社に最適かは、来場者層(アパレル/産業用/バイヤー/技術者)との一致度で判断します。詳細は記事後半の主要展示会とカレンダーをご覧ください。
Q4. BtoBの新規取引・商談獲得に向く展示会はどれですか?
来場者の多くが購買・調達・企画の意思決定者である「専門展・商談見本市」が適しています。高機能素材Weekやテクニカルテキスタイル系の技術展、OEM/ODM商談見本市などは、1回の出展で数十〜数百件の商談機会につながることもあります。認知拡大より商談を優先するなら、来場者属性が絞られた専門展を選びましょう。
Q5. オンライン・ハイブリッド配信は繊維の展示会でも効果がありますか?
あります。会期中のライブ配信や新素材のオンライン発表、来場できなかった遠方・海外バイヤー向けのアーカイブ配信により、リーチを会場外へ拡張できます。さらに配信映像は商品ページ・営業資料・SNS広告として二次活用でき、「1回の展示会を半年〜1年使う」運用が可能です。リアルの実物訴求とオンラインの拡張性を組み合わせるハイブリッドが、2026年の主流になりつつあります。
繊維業界の展示会とは?全体像と2つの開催形式
繊維業界の展示会とは、繊維・素材メーカー、テキスタイルメーカー、繊維商社、アパレルOEM/ODM、産業用繊維・テクニカルテキスタイル事業者などが、新規取引先の開拓や情報発信、商談、ブランディングを目的に出展・開催する見本市の総称です。
ファッション素材を扱う総合展から、産業用繊維を対象とする技術展示会、OEM/ODMの商談見本市、生産技術を扱う繊維機械見本市まで、その形式はきわめて多様です。コロナ禍を経て普及したオンライン配信技術により、2026年は「リアルのみ」「オンラインのみ」という二択ではなく、両者を組み合わせた柔軟な設計が一般化してきました。
まずは全体像を整理するため、繊維業界の展示会を「リアル開催」と「オンライン・ハイブリッド開催」の2軸で見てみましょう。サステナビリティ・アパレルDX・高機能化といったメガトレンドの中で、どちらか一方だけでは成果が出にくい時代に入っています。

①リアル開催の繊維展示会(総合展・素材展・専門見本市)
リアル開催とは、展示会場にバイヤーや業界関係者を集めて実施される見本市です。繊維業界にとって最大の強みは「生地・素材を実際に手で触れて確かめてもらえること」。FaW TOKYO(ファッションワールド東京)、高機能素材Week、JFW JAPAN CREATIONなど、毎年多くのバイヤーを集める大型展示会が各地で開催されています。
風合い・ハリ・ドレープ性・伸縮性・肌触りといった、写真やスペック表では伝わらない素材の質感を直接訴求できる点は、オンラインでは再現しにくい価値です。特に高付加価値素材や機能性素材、テクニカルテキスタイルなど、実物で初めて魅力が伝わる製品を扱う場合、リアル開催の見本市は欠かせません。
一方で、出展費用は小間(ブース)1区画でも数十万円〜、大規模出展となれば数百万円以上に達することもあります。準備期間も通常3〜6ヶ月が必要なため、出展を決めたら早期に社内プロジェクトを立ち上げ、ブースデザイン・サンプル準備・カタログ制作・商談オペレーションを並行で進めることが成功の条件です。
②オンライン・ハイブリッド開催の繊維展示会
オンライン開催は、場所・時間の制約がないため全国・海外からの参加が可能になります。バーチャル素材ショールーム、オンライン商談、多言語ライブ配信による新作発表など、繊維業界でも展示会のDX化が着実に進んでいます。
2026年は、コストを抑えつつリーチを最大化できる「ハイブリッド」が繊維展示会のトレンドキーワードです。リアル会場で実物に触れてもらう臨場感と、オンラインの拡張性を両立できる点が強み。さらに配信映像はそのまま動画コンテンツとして二次活用でき、「1回の展示会を1年使う」発想が可能になります。
プラットフォーム選定(YouTube Live、Zoom、専用ウェビナーツール)、配信機材の手配、運営スタッフの役割分担など、ハイブリッド開催には専門ノウハウが求められるため、外部の配信パートナーと組むのが一般的です。最近では生地の質感を伝える高精細クローズアップ動画や、産地の工場見学ライブ配信など、繊維ならではの動画活用も広がっています。
繊維業界で押さえるべき5つの展示会の種類
繊維業界の展示会を「規模」「ターゲット」「目的」で分類すると、次の5種類に整理できます。それぞれの特徴を理解し、自社のマーケティング戦略に合った形式を選びましょう。

①総合ファッション・繊維展(FaW TOKYO等)
総合ファッション・繊維展は、アパレル・生地・素材・副資材・OEM/ODM・ファッションテックまで、川上から川下までが一堂に集う最大級の商談チャネルです。FaW TOKYO(ファッションワールド東京)が代表例で、サステナブルファッション、テキスタイル・素材、バッグ・シューズ、OEM/ODM、ファッションテック、リユースなど複数の専門展で構成されています。
セレクトショップ・百貨店・アパレルメーカー・商社など幅広いバイヤーが来場するため、新規取引先の開拓や認知拡大に最適です。旭化成アドバンス、帝人フロンティア、蝶理、瀧定名古屋、タキヒヨーといった大手繊維企業も出展しており、業界の最新動向を一度に把握できる場でもあります。
ただし出展社数・来場者数が多いぶん、自社ブースをいかに見つけてもらい記憶に残すかが勝負になります。事前の出展告知、印象的なブースデザイン、そして来場後も思い出してもらえる動画コンテンツの活用など、「来場前・来場中・来場後」を一気通貫で設計することが、総合展で成果を出す鍵となります。
②高機能・テクニカルテキスタイル展(高機能素材Week等)
高機能・テクニカルテキスタイル展は、研究・開発・設計・製造の担当者が来場する技術商談特化型の展示会です。高機能素材Week(高機能繊維展/Advanced Textile Expoを含む)が代表例で、炭素繊維複合材や産業用繊維など最先端の素材技術が一堂に出展します。
来場者の多くが具体的な技術課題を抱えた意思決定者層であるため、素材メーカーやテクニカルテキスタイル事業者にとっては質の高い商談につながりやすいのが特徴です。自動車・航空・スポーツ・医療・建材など、ファッション以外の幅広い用途開拓を狙う企業に向いています。
③ファッションテキスタイル素材展(JFW JAPAN CREATION等)
ファッションテキスタイル素材展は、高感度・高品質・高機能な高付加価値素材を、質の高いバイヤーに訴求するための見本市です。JFW JAPAN CREATIONやPremium Textile Japanが代表例で、日本独自の美意識や技術を活かしたオリジナル素材・トレンドが集まります。
国内外の質の高いバイヤーやデザイナーが来場するため、価格競争に陥らない高付加価値素材の訴求に向いています。テキスタイルメーカーや産地企業が、自社素材のブランド価値を高め、世界に向けて情報発信する場として活用しています。
④OEM/ODM・繊維製品見本市(ASIA FASHION FAIR等)
OEM/ODM・繊維製品見本市は、小ロット・短納期・OEM/ODMの開発提案を軸に、商社・ブランド・卸・小売のバイヤーと商談する見本市です。ASIA FASHION FAIR(AFF/アジアファッションフェア)が代表例で、日本最大級の繊維・アパレルODM/OEM展示会として知られています。
AFFは大阪(マイドームおおさか)と東京で年に複数回開催され、2025年には大阪展で534社、東京展で852社が出展するなど、その規模を拡大しています。ニット・布帛ウェア・素材・ホームテキスタイルなど幅広い分野の製品が並び、受注獲得や新規取引先の開拓に直結します。
⑤繊維機械・生産技術見本市(JIAM等)
繊維機械・生産技術見本市は、縫製機器・繊維機械・スマートファクトリー技術など、ものづくりを支える生産技術の見本市です。JIAM(国際アパレル機器&繊維産業見本市)が代表例で、日本縫製機械工業会(JASMA)が主催し、インテックス大阪で開催されています。
AI・IoT・自動化など、繊維・縫製の現場をデジタル化する最新ソリューションが集まり、国内外から購買意思決定者が来場します。生産設備や検査・試験機器、産業用繊維資材を扱う企業のPRに最適な場で、近年は海外からの来場者も増えています。
【2026年】繊維業界が注目すべき主要展示会
ここからは、2026年に開催される主要な繊維業界向け展示会を時期・地域別に紹介します。出展・参加を検討する際の参考にしてください。なお会期・会場は変更される場合があるため、最終的には各主催者の公式情報を必ずご確認ください。

①FaW TOKYO(ファッションワールド東京)2026春・秋
FaW TOKYO(ファッションワールド東京)は、東京ビッグサイトで年2回開催される日本最大級のファッション展です。2026年は春が4月8日〜10日、秋が10月7日〜9日に開催されます。世界約20ヵ国から約700社が出展し、合計で約23,000名が来場する大規模な見本市です。
サステナブルファッション、テキスタイル・素材、バッグ・シューズ、OEM/ODM、ファッションテック(生成AI活用・需要予測・次世代EC等)、リユースなど6つの専門展で構成され、世界50ヵ国・約2,000名の海外バイヤーも来場します。「ブランドの仕入れ」「生地・素材の発注」「OEM/ODM依頼」など商談を目的とした展示会で、生地・素材を扱う企業にとって新規取引先開拓の絶好の機会です。
②高機能素材Week/高機能繊維展2026
高機能素材Week(高機能繊維展/Advanced Textile Expoを含む)は、機能性フィルム・プラスチック・炭素繊維複合材・金属・セラミックスなど、最先端の素材技術が一堂に出展する世界最大規模の展示会です。東京展は第17回として2026年9月30日〜10月2日、幕張メッセで開催されます。
材料そのものだけでなく、材料の製造加工機械や検査測定・分析機器など、素材産業に関わるあらゆる技術が出展します。各業界の研究・開発・設計・製造担当者が来場し、出展社と活発な商談が行われるため、高機能繊維・産業用繊維を扱う企業の技術PRに最適です。大阪展・名古屋展も別日程で開催されており、地域に応じた出展計画を立てられます。
③ASIA FASHION FAIR・JFW JAPAN CREATION・JIAM
ASIA FASHION FAIR(AFF)は、繊維・アパレルのOEM/ODM展示会として、2026年は大阪展(AFF・大阪2026春)が4月7日〜9日にマイドームおおさかで、東京展が夏に開催されます。小ロット・短納期・多品種対応を強みとする企業が多数出展し、商社・ブランド・卸・小売のバイヤーと商談できます。
JFW JAPAN CREATION/Premium Textile Japanは、高付加価値な日本製テキスタイルを質の高いバイヤーに訴求する総合素材展として、年1回東京で開催されます。JIAM(国際アパレル機器&繊維産業見本市)は、日本縫製機械工業会(JASMA)主催の生産技術見本市で、インテックス大阪で開催されます。自社の目的に合わせて、これらの展示会を組み合わせて活用するとよいでしょう。
複数の展示会に出展する場合は、年間を通じた出展カレンダーを作成し、それぞれの会期・準備期間・予算配分を一覧で管理することをおすすめします。春の総合展で獲得したリードを夏の専門展でフォローし、秋の展示会のライブ配信で再アプローチするといった具合に、各展示会を点ではなく線でつなぐことで、年間の商談パイプラインを安定的に積み上げられます。展示会ごとに撮影した動画を蓄積していけば、回を重ねるほど活用できるコンテンツ資産も充実していきます。
繊維業界が展示会に出展する3大メリット
繊維業界の多くの企業が展示会に注力するのには理由があります。ここでは、マーケティング成果の大きい順に3つのメリットを整理します。

①新規取引先の獲得と販路拡大
展示会の最大のメリットは、新規取引先の獲得と販路拡大です。展示会で名刺交換したバイヤーが、サンプル請求→商談→継続取引へとつながるカスタマージャーニーは、繊維業界のBtoBビジネスの王道です。
1回の出展で数百件の見込み客リストを獲得できることも珍しくありません。
特に総合ファッション展やOEM/ODM見本市では、これまで接点のなかったセレクトショップ・百貨店・アパレルメーカー・商社など、多様なバイヤーと一度に出会えます。営業活動で個別にアポを取るよりも圧倒的に効率よく、質の高い見込み客と接触できるのが展示会の強みです。
②自社素材・技術力のブランディングと訴求
2つ目のメリットは、自社素材や技術力のブランディングです。
新素材・高機能繊維・サステナブル素材を、実物とストーリーで体感してもらうことで、スペックや価格だけでは伝わらないブランド価値を構築できます。
価格競争に巻き込まれないためには、「なぜこの素材が優れているのか」「どんな課題を解決できるのか」を訴求し、指名で選ばれる存在になることが重要です。
展示会は、製品の背景にある技術力や産地のものづくり、サステナビリティへの取り組みを丁寧に伝え、ファンとなるバイヤーを増やす絶好の場です。
③海外バイヤーとの接点・グローバル展開
3つ目のメリットは、海外バイヤーとの接点です。FaW TOKYOには世界50ヵ国・約2,000名の海外バイヤーが来場するなど、国内の展示会に出展するだけで、日本にいながら輸出商談を進められます。
国内アパレル市場が成熟するなか、Made in Japanの高品質・高付加価値素材は海外で高く評価されています。展示会で得た海外バイヤーとの接点を起点に、多言語対応のオンライン商談やライブ配信を組み合わせれば、来日できなかったバイヤーにも継続的にアプローチでき、グローバルな販路拡大につながります。
【目的別】繊維業界に最適な展示会の選び方4パターン
展示会選びで失敗しないためには、「何を達成したいか」という目的を起点に考えることが重要です。ここでは、4つの目的別に最適な展示会のパターンを整理します。

①新規取引先開拓重視 → 総合ファッション展・OEM/ODM見本市
幅広いバイヤーと出会い、新規取引先を一気に増やしたい場合は、来場者数の多い総合ファッション展やOEM/ODM見本市が最短ルートです。FaW TOKYOやASIA FASHION FAIRのように、多様な業態のバイヤーが集まる展示会なら、想定外の取引先との出会いも期待できます。出展ブースでは、自社の強み(小ロット対応・短納期・素材提案力など)を一目で伝える工夫が成果を左右します。
ただし来場者数が多い分、ブースの前を素通りされてしまうリスクも高まります。だからこそ、出展前のSNS告知や招待メールで「会いたいバイヤー」を呼び込み、当日のライブ配信で会場に来られない見込み客にもブースの様子を届ける設計が効果的です。獲得した大量の名刺をその場で終わらせず、アーカイブ動画や素材紹介コンテンツへ誘導することで、会期後も継続的に商談化を進められます。
②高付加価値・技術訴求重視 → 高機能・素材専門展
技術力や高機能素材を、専門性の高い意思決定者に直接訴求したい場合は、高機能素材Weekやファッションテキスタイル素材展が最適です。これらの展示会には、明確な技術課題や調達ニーズを持つ来場者が集まるため、深い商談につながりやすいのが特徴です。サンプルやデモ、技術データを準備し、課題解決型の提案ができるブース設計が効果的です。
技術系の来場者は、その場で結論を出さず社内に持ち帰って検討するケースが多いのも特徴です。商談で口頭説明した内容を、後日改めて社内の決裁者へ共有してもらうには、技術解説動画や試験データのアーカイブ配信が強力な武器になります。展示会で得た技術担当者との接点を起点に、オンライン技術説明会へ招待する流れをつくれば、リアルでは会えなかった決裁層まで巻き込んだ商談へと発展させられます。
③海外販路拡大重視 → 国際見本市・輸出支援展
輸出やインバウンド商談を狙うなら、海外バイヤーの誘致に強い国際見本市や、Made in Japanの輸出支援をテーマとする展示会を軸に選びましょう。あわせて、多言語字幕や同時通訳に対応したオンライン配信を併用すれば、来日できない海外バイヤーにもアプローチでき、リアルとオンラインの相乗効果で商談機会を拡大できます。
海外展開で課題になりやすいのが、時差・言語・渡航コストという3つの壁です。多言語ライブ配信やアーカイブ動画を活用すれば、現地バイヤーが自国の都合のよい時間に視聴でき、通訳付きの動画なら言語の壁も下げられます。展示会のリアル来場が難しい海外バイヤーへも、生地のクローズアップ映像や製造工程の動画で日本品質を伝えられるため、渡航を伴わずに一次商談を成立させ、本格的な取引へ橋渡しすることが可能です。
④産地・自社ブランド訴求 → 産地展・自社主催展示会
産地のものづくりや自社ブランドの世界観を訴求したい場合は、産地振興をテーマとする展示会や、自社主催の展示会・オンライン素材説明会が有効です。大型展示会の喧騒のなかでは伝えきれない、産地の歴史や職人の技、サステナビリティへの取り組みを、じっくりと伝えられます。リアルとオンラインを組み合わせ、ファンとなるバイヤーを育てる長期的な関係構築につながります。
自社主催のオンライン素材説明会やライブ配信は、大型展示会のように多くの競合と並ぶことがなく、自社の世界観を独占的に伝えられる点が魅力です。産地の風景や職人の手仕事、素材ができるまでのストーリーを動画で丁寧に届ければ、価格ではなく「この産地・この会社だから」という理由で選ばれる関係を築けます。配信アーカイブは自社サイトやSNSに蓄積し、見込みバイヤーがいつでも視聴できるブランド資産として活用しましょう。
繊維業界の展示会出展を成功させる4つの実践ポイント
最後に、展示会に出展して確実に成果を出すために押さえておきたい4つの実践ポイントを紹介します。これらを徹底することで、出展コストを回収し、継続的な受注につなげられます。

①目的とKPIを定量的に設計する
まず最も重要なのが、目的とKPIの定量的な設計です。「名刺獲得数」「サンプル請求数」「商談化件数」「受注件数」「受注金額」といった指標を事前に数値で設定し、チーム全員で共有しましょう。目的が曖昧なまま出展すると、賑わっただけで成果につながらない「展示会疲れ」に陥りがちです。
たとえば「3日間で有効名刺300枚、うちサンプル請求50件、商談化20件、3ヶ月以内に受注5件」といった具体的な目標を立てることで、当日の動き方や事後フォローの優先順位が明確になります。KPIは出展後の振り返りにも不可欠で、次回出展の改善や費用対効果の検証に役立ちます。
②バイヤーに響くブース・サンプル展示設計
2つ目は、バイヤーに響くブース・サンプル展示の設計です。繊維展示会では「素材に触れたい」「質感を確かめたい」という来場者のニーズに応えるサンプル動線の設計が重要です。主力素材を手に取りやすく配置し、用途イメージが湧くよう実物の縫製サンプルや活用事例を併せて展示しましょう。
アパレルバイヤー層・産業資材バイヤー層・海外バイヤー層など、来場者の属性によって響くポイントは異なります。属性別に見せ方を変え、動画放映スペースで素材のクローズアップ映像や製造工程を流し、落ち着いて話せる商談スペースを確保すると、商談の質が大きく向上します。
③集客と当日商談の一体化(事前アポ・SNS活用)
3つ目は、集客と当日商談の一体化です。展示会の成果は、当日だけでなく事前準備で大きく決まります。既存顧客や見込み客へのDM・招待状送付、事前アポイントの獲得、SNSやメールでの出展告知を行い、「会いたいバイヤーに会える」状態をつくっておきましょう。
当日は、リアルタイムのSNS発信やライブ配信で会場の熱気を発信し、来場できなかったバイヤーにも情報を届けます。事前集客と当日運営を分断せず、一連の流れとして設計することで、限られた会期での商談数を最大化できます。
④動画コンテンツ化&24時間以内のサンクスメール
4つ目は、展示会の動画コンテンツ化と、24時間以内のサンクスメールです。展示会で撮影した素材紹介やブースの様子、商談シーンは、編集してSNSや自社サイト、営業資料として二次活用できます。1回の展示会の映像を、その後半年〜1年にわたって活用する発想が、出展コストの回収率を大きく高めます。
また、名刺交換したバイヤーには24時間以内にサンクスメールを送り、温度感に応じてサンプル送付や個別商談の提案を行いましょう。「ホットなリードには即対応、検討段階のリードには継続ナーチャリング」という標準フローを徹底することで、展示会で得た接点を確実に受注へとつなげられます。
まとめ:動画配信も活用して繊維業界の展示会を成功させよう
ここまで、2026年の繊維業界向け展示会の種類・スケジュール・メリット・成功のポイントを解説してきました。最後に要点を振り返りましょう。

①目的に合う展示会を選ぶ
「新規取引先開拓」「高付加価値・技術訴求」「海外販路拡大」「産地・自社ブランド訴求」の4つの目的を起点に、総合ファッション展/高機能・素材専門展/国際見本市/産地・自社主催展から最適な形式を選びましょう。1社で全形式に出展する必要はなく、自社の事業フェーズと目的に応じて組み合わせることが重要です。
特に中小の繊維関連企業の場合、まずはOEM/ODM見本市や産地展からスタートし、成果が見えてきたら高機能・素材専門展や総合ファッション展、最終的に海外バイヤーを狙った国際見本市へとステップアップしていく戦略がおすすめです。
②2026年はサステナブル・DX・高機能化がカギ
2026年の繊維業界は、サステナビリティ(リサイクル素材・生分解性・資源循環)、アパレルDX(生成AI・需要予測・次世代EC)、高機能・テクニカルテキスタイルという3つのメガトレンドが軸になっています。展示会のテーマもこの方向で再構成されつつあり、自社の強みをこれらのトレンドと結びつけて訴求することが、来場者の関心を引く鍵となります。
リアル開催で実物に触れてもらう価値と、オンライン配信で商談相手や情報リーチを拡張する価値。この両者を組み合わせたハイブリッド戦略が、2026年以降の繊維マーケティングの主流になるでしょう。行動ログの取得で商談化率が向上し、動画として資産化すれば展示会後も継続的にリードを獲得できる「二重・三重の価値」が得られます。
③動画配信のプロに相談しトータルで成果UP
ハイブリッド展示やオンライン素材説明会、新作発表のライブ配信を検討する際は、ライブ配信・動画制作の専門パートナーと組むことで、配信品質・運営・事後コンテンツ活用まで一気通貫で最適化できます。生地の質感を伝える高精細クローズアップ撮影、産地工場のライブ配信、多言語対応の同時通訳配信などは専門ノウハウが必要な領域で、自社の担当者だけで準備すると、想定外のトラブルで配信が中断するリスクも少なくありません。
ビデオマッチングでは、繊維・アパレル業界の展示会配信や動画制作を多数サポートしており、機材手配から配信運営、動画の二次活用までトータルでご相談いただけます。新作素材のライブ配信、生地・素材のクローズアップ動画制作、海外バイヤー向け多言語配信、展示会ハイライトのショート動画量産、バーチャルショールームの構築など、幅広いご相談に対応しております。
展示会当日の運営だけでなく、事前の企画段階から「どう動画を活用すれば成果が最大化するか」をご一緒に設計できるのが強みです。単発の配信委託ではなく、繊維マーケティング戦略全体における動画活用の伴走パートナーとしてご利用いただけます。
自社に最適な展示会戦略のご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。繊維・素材メーカー、テキスタイルメーカー、繊維商社、アパレルOEM/ODM、産業用繊維事業者のチャレンジを、動画・ライブ配信のプロフェッショナルとして全力でサポートいたします。2026年、繊維業界のマーケティングに動画配信を取り入れ、一段上の成果を目指しましょう。
【2026年版】繊維業界 BtoB展示会・イベントカレンダー
最後に、2026年に開催される繊維業界向けの主要なBtoB展示会・見本市を一覧にまとめました。出展・参加を検討する際の年間スケジュール表としてご活用ください。なお会期・会場・名称は変更される場合があるため、出展申込や来場の際は、必ず各主催者の公式サイトで最新情報をご確認ください。
| 日にち | 名称(会場) | イベントサマリ | 展示会サイトURL |
|---|---|---|---|
| 2026/4/7(火)〜9(木) 2026/10/20(火)〜22(木) | AFF・大阪 2026春/第47回 ASIA FASHION FAIR(マイドームおおさか) AFF・大阪 2026秋/第50回 ASIA FASHION FAIR(マイドームおおさか) | 日本最大級の繊維・アパレルOEM/ODM商談展。小ロット・短納期・環境配慮素材に強みを持つ企業が出展し、商社・ブランド・卸・小売の幅広いバイヤーと商談できる。西日本での新規取引先開拓に最適。 | https://www.asiafashionfair.jp/ |
| 2026/4/8(水)〜10(金) | FaW TOKYO 2026 春/ファッションワールド東京(東京ビッグサイト) | 世界約20ヵ国・約700社が出展する日本最大級のファッション展。テキスタイル・素材、OEM/ODM、ファッションテック、サステナブルなど6つの専門展で構成。約23,000名が来場し、新規開拓と海外バイヤー商談の場になる。 | https://www.fashion-tokyo.jp/ |
| 2026/5/13(水)〜15(金) | 高機能素材Week[大阪] 2026/第14回(インテックス大阪) | 炭素繊維複合材・機能性材料・サステナブル素材が集う世界最大規模の素材総合展。西日本の研究・開発・製造の意思決定者が来場し、高機能繊維・テクニカルテキスタイルの技術商談に向く。 | https://www.material-expo.jp/ |
| 2026/6/9(火)〜11(木) | AFF・東京 2026 夏/第48回 ASIA FASHION FAIR(サンシャインシティ・池袋) | アジアの生産現場と日本市場をつなぐODM/OEM展。20年以上の実績を持つ商談プラットフォームで、繊維・アパレルの新規調達・販路拡大を狙う企業の出展に適する。 | https://www.asiafashionfair.jp/ |
| 2026/9/16(水)〜18(金) | AFF・東京 2026 秋/第49回 ASIA FASHION FAIR(東京ビッグサイト・有明) | 年4回開催されるAFFの秋・東京展。繊維・アパレル関連の商社、ブランド、卸、百貨店、専門店など多様なバイヤーが来場し、直接対話による実践的な商談が行われる。 | https://www.asiafashionfair.jp/ |
| 2026/9/30(水)〜10/2(金) | 高機能素材Week[東京] 2026/第17回(幕張メッセ) | 機能性フィルム・炭素繊維複合材・産業用繊維など最先端素材技術が一堂に集う世界最大規模の展示会。各業界の研究・開発・設計・製造担当者が来場し、技術提案型の商談に直結する。 | https://www.material-expo.jp/ |
| 2026/10/7(水)〜9(金) | FaW TOKYO 2026 秋/ファッションワールド東京(東京ビッグサイト) | 年2回開催されるFaW TOKYOの秋展。Made in Japanの国産生地・素材・縫製工場から、アジアの生産工場、サステナブル素材まで幅広く出展。仕入・OEM/ODM・素材調達のバイヤーが世界中から集まる。 | https://www.fashion-tokyo.jp/ |
| 2026/10/14(水)〜16(金) | JFWテキスタイル展/Tokyo Textile Scope(旧 JFW JAPAN CREATION・Premium Textile Japan/東京都立産業貿易センター) | 高感度・高品質・高付加価値な日本製テキスタイルを、国内外の質の高いバイヤーに訴求する総合素材展。年2回開催。価格競争に陥らないブランド型の素材訴求・産地発信に向く。会期は公式サイトで要確認。 | https://www.jfwtextile.com/TTS/ja/2027aw/outline.html |
※掲載URLは2026年6月30日時点の公式ページです。開催会期や出展情報は必ず各公式サイトでご確認ください。