2025.06.26

ハイブリッドイベント管理ツールおすすめ4選|来場×オンラインを一元化して成果につなげる方法

ハイブリッドイベントとは?|オンライン×オフラインの新しい常識

コロナ禍を経て、イベントの形式は大きく変化しました。従来のリアル開催に加えて、オンライン開催が定着し、現在では「ハイブリッドイベント(オンライン×オフライン併用)」が新しい常識になりつつあります。

ハイブリッドイベントとは、現地での参加者とオンライン視聴者が同時に参加できるイベント形式のことです。セミナー、展示会、カンファレンス、株主総会、社内表彰式など、幅広いシーンで活用されており、時間や場所を問わない参加体験を実現します。

なぜ今、ハイブリッドイベントが注目されているのか?

主な背景は以下の通りです。

こうした理由から、開催形式としての「柔軟性」と「拡張性」が評価され、企業の定例イベントや大型展示会でも採用が広がっています。

よくある運営課題|「ハイブリッド」の壁は思ったより高い

一見、便利そうに見えるハイブリッド開催ですが、実際の運用現場ではさまざまな課題に直面します。

オンラインとオフラインで情報が分断されている

受付はGoogleフォーム、配信はZoom、来場管理は紙台帳、アンケートは別ツール…… ツールがバラバラに使われていることで、「参加者情報」が一元管理できないというケースが非常に多く見られます。

データが一元化されず、効果測定できない

イベントの目的が「認知拡大」や「商談獲得」である以上、参加者の行動ログ(来場時間、視聴コンテンツ、アンケート結果)を分析する必要があります。 しかし、オンラインとオフラインで取得するデータ形式が異なり、統合が難しいという課題があります。

営業連携が属人的で、リードを活かしきれない

せっかく集めた名刺や参加者リストも、営業チームへの連携が遅れたり、Excelファイルのまま眠ってしまったりすることがあります。 マーケティングと営業の分断が、イベントROIを下げる大きな原因です。

ハイブリッドイベント管理ツールでできること

これらの課題を解決するのが「ハイブリッドイベント管理ツール」です。単なる受付・配信ツールではなく、「イベントの成果最大化」と「運営の仕組み化」を同時に実現できる統合型プラットフォームです。

来場・視聴者の一元管理(ブースログ・行動履歴も記録)

オンライン・オフラインの参加者を「一つのイベント」として管理でき、

など、あらゆる参加行動を一元的に記録・分析することができます。 これにより、「誰が・どこで・何に関心を持ったか」まで把握可能となり、次の営業活動やフォロー施策に活かせます。

自動リマインドメールやアンケート送信(セグメント別配信)

イベント前後のメール配信を事前に設定して自動化できる点も、大きなメリットです。以下のようなトリガー設定が可能です。

さらに、「オンライン参加者向け」と「リアル来場者向け」にセグメントを分けて、異なる文面・リンク・案内を配信することも可能。 たとえば、来場者には「当日の持ち物や受付場所」、オンライン視聴者には「配信視聴URL」など、文脈に応じたコミュニケーション設計が可能です。

CRM・MAとの連携

取得した参加者情報を、SalesforceやHubSpot、Marketo、SATORIなどのCRM/MAツールに連携することで、

が可能になります。これにより、イベントを「一過性の施策」にせず、営業活動に直結するマーケティング資産として活用できます。

LP(ランディングページ)もツール上で作成可能

多くのハイブリッド対応イベントツールでは、イベント専用のLP(ランディングページ)をノーコードで作成できる機能も搭載されています。

主な特徴:

これにより、LP制作の外注コストを抑えつつ、高速で情報公開・集客が可能になります。

ハイブリッドイベント管理ツールおすすめ4選

EventHub(イベントハブ)

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BtoBウェビナーやオンライン商談イベントに強み。

おすすめ用途:BtoBマーケ/営業主導型イベント

eventos(イベントス)

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リアルイベントとの親和性が高く、アプリ連携も可能。

おすすめ用途:展示会/カンファレンス/ブランドイベント

EXPOLINE(エキスポライン)

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展示会特化の来場・ログ管理ツール。

おすすめ用途:リアル会場での大型展示会/多会場型イベント

ネクプロ(ネクプロ)

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アーカイブ配信・研修型イベントに強み。

おすすめ用途:研修/社内イベント/動画マーケティング

目的別に見る、ツール選定のポイント

ツール選びは「価格」だけでなく、「何を達成したいか」に応じて検討すべきです。

目的選定ポイント
商談化を重視したいCRM・MAとの連携、営業とのリアルタイム共有
UXを重視したいUIの柔軟性、モバイル対応、ブランド演出力
多拠点同時開催複数会場・配信の一括管理、アーカイブ対応
手軽に始めたい初期費用の有無、サポート体制、導入スピード

また、来場・視聴・ログ・アンケート・分析・連携といった項目ごとにチェックリストを設けて比較するのがおすすめです。

導入前に検討すべきポイント

価格だけで判断しない

イベントツールは「機能」だけでなく、「運用コスト」や「サポート体制」も含めてトータルで判断すべきです。 最安のツールが最適とは限らず、社内の担当工数や属人化リスクまで加味する必要があります。

内製と外注のバランスを意識する

このバランスを見誤ると、「導入したが使いこなせない」「イベントごとにやり直し」といった事態にもつながります。

まとめ|ハイブリッドイベントの成否は仕組みにある

ハイブリッドイベントは、単にオンラインとオフラインをつなぐだけでは成果に結びつきません。 「誰が何を見たか」「どこで興味を持ったか」「営業にどう活かすか」までを設計する“仕組み”が不可欠です。

本記事で紹介したような管理ツールを活用することで、企画・運営・営業活用まで一気通貫で行える体制が構築できます。