Cvent × MA/CRM連携で実現する、イベントを起点にした営業・マーケティング最適化

オンライン・オフラインを問わず、イベントは今や重要なマーケティングチャネルのひとつです。しかし、「開催して終わり」になっていませんか?
イベントを単なる集客活動にとどめず、顧客理解や営業成果に直結する“資産”に変えるためには、イベントで得たデータをMA(マーケティングオートメーション)やCRM(顧客管理)とつなぐ視点が欠かせません。
この記事では、イベント管理ツール「Cvent」を中心に、MA/CRMとの連携による価値最大化の方法をご紹介します。
目次
Cvent(シーベント)とは
画像引用:Cvent公式サイト
世界100カ国以上で導入され、年間数十万件のイベントを支えるCvent(シーベント)は、企業のイベント運営をデジタルで最適化する統合型イベント管理ツールです。セミナーやウェビナー、カンファレンスといったあらゆる形式のイベントを一元管理することができ、イベントページ作成などのイベント準備から、イベント運営、イベント終了後のレポーティングなどを含む、全体設計を得意としています。
\Cvent(シーベント)について詳しく知りたい方はこちら/

MA/CRMツールのそれぞれの機能と役割
MAとCRMは、どちらもマーケティングや営業活動を効率化・最適化するためのツールです。ここでは、それぞれの基本的な役割や主な機能についてご紹介します。
MA(マーケティングオートメーション)の役割
MAツールは、主に見込み顧客の獲得から育成(ナーチャリング)までを自動化・効率化するためのツールです。
機能の一例:
- メール配信の自動化(シナリオ設計、ステップメールなど)
- スコアリング機能(行動に応じてリードの温度感を評価)
- ページ閲覧やクリック履歴のトラッキング
- セグメント分けによるターゲティング
CRM(顧客関係管理)の役割

画像引用:Adobe Stock
一方、CRMツールは既存顧客や案件を一元管理し、顧客ロイヤルティの向上や営業プロセスを効率化するためのツールです。
機能の一例:
- 顧客情報の蓄積(名前、業種、接点履歴など)
- 営業活動の記録(電話・メール・商談など)
- 案件管理(フェーズ、金額、確度)
- 顧客対応の履歴可視化(問い合わせ、サポート対応など)
- 売上・活動レポートの可視化
なぜイベント管理システムとMA/CRMツールを連携する必要があるのか?

画像引用:Adobe Stock
現代のBtoBマーケティングでは、イベントは単なるプロモーション手段にとどまらず、見込み顧客との接点づくりや営業機会の創出の場として重要性を増しています。しかし、イベントで得られた貴重なデータをMA/CRMツールと連携せずに活用しきれないケースも少なくありません。
以下のような課題を感じている企業には、特に連携の効果が高いといえます:
- イベント参加者の情報が営業チームに正しく引き継がれていない
- フォローアップメールが一斉配信のみで、関心に応じた内容になっていない
- どのイベントが案件化に貢献したのかが測定できない
CventとMA/CRMを連携させることで、これらの課題を解消し、イベントを商談につながる施策として最大限活用することが可能になります。
Cvent(シーベント)で取得できるデータ
Cventは、イベント運営に必要な各フェーズのデータをリアルタイムで取得し、可視化する機能を備えています。主に以下のような情報が取得できます:
- 登録情報(氏名、企業名、部署、役職、メールアドレスなど)
- 参加ステータス(登録済/未登録/当日参加/不参加 など)
- 展示ブースやダウンロード資料などのコンテンツ接触履歴
- メールの開封率・クリック率
- アンケート結果や満足度スコア
これらのデータは、100種類以上のテンプレートからレポート形式で出力可能。参加者ごとの行動履歴を分析し、興味・関心の高い領域や商談化の可能性を見極めることができます。
Cvent(シーベント)が連携可能なMA/CRMツール
画像引用:Cvent公式サイト
CventはAPIを通じてさまざまなMA・CRMツールと連携可能です。主な連携先には以下のようなものがあります:
- Salesforce(CRM/Pardot)
- Marketo Engage
- HubSpot
- Microsoft Dynamics 365
- Oracle Eloqua
- SugarCRM
- Veeva
これにより、イベントデータを既存のマーケティング・営業プロセスに統合し、業務の効率化とデータ活用の高度化を実現できます。
Cvent(シーベント)とMA/CRMツールを連携することで得られるメリット
画像引用:Adobe Stock
1. リード獲得から育成までを自動化
イベントで集めたリード情報をリアルタイムにMAに連携することで、即座にナーチャリング施策へ移行できます。興味分野に応じたコンテンツ配信やステップメールなど、リードの関心を維持したまま育成できます。
2. ホットリードを即時に営業へ引き渡し
行動データに基づいてスコアリングを行い、確度の高い見込み顧客(ホットリード)をSalesforceなどCRMへ即時連携。営業チームは優先順位の高いターゲットに集中でき、スピーディなアプローチが可能になります。
3. イベントの効果測定が可能に
CRM上で受注データとイベント参加履歴を突合することで、どのイベントがどれだけ商談や売上につながったかを定量的に可視化。マーケティングROIの改善にもつながります。
4. パーソナライズされたアプローチ
セッション参加履歴やダウンロード資料の傾向をもとに、関心のあるテーマに絞った提案やフォローが可能。営業・マーケ双方で個別最適化された顧客体験を提供できます。
Cvent(シーベント)とMA/CRMツール連携の事例
Illuminaの事例(Cvent×Marketo)
画像引用:Cvent公式サイト
バイオテクノロジー企業のIlluminaは、CventとMarketoを統合し、イベント参加者のデータをリアルタイムで営業チームに提供する仕組みを構築しました。これにより、見込み顧客への迅速なフォローアップが可能となり、商談化のスピードが向上しました。また、CventのOnArrival機能を活用してチェックインプロセスを効率化し、参加者のエンゲージメント向上にも成功しています。
まとめ
Cventは、単なるイベント管理ツールではなく、営業・マーケティング活動の起点となるツールです。MAやCRMとの連携を通じて、リード獲得から育成、商談化、分析までの一連の流れを一元管理できる点が最大の強みです。
イベントを単発で終わらせず、継続的な営業資産に変えていくためにも、CventとMA/CRMツールの連携は今後ますます重要性を増していくでしょう。
弊社ビデオマッチングでは、Cventの導入支援を行っています。導入済みのMA/CRMツールとの相性や連携方法に不安がある場合も、「Cventでそもそも何ができるの?」といった内容でも構いませんので、気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。