【2026-2027最新版】マーケティング・広告業界の展示会完全ガイド!種類・2026-2027年開催スケジュール・出展を成功させる4つのポイント
「マーケティングの新規リードが頭打ちになっている…」「広告運用だけでは商談の質が上がらない…」「マーケティングWeekとad:tech tokyo、自社が出るべきなのはどちらか判断できない…」そんな悩みを抱えていませんか?
マーケティング支援サービスや広告ソリューションは、買い手であるマーケターや宣伝担当者が「比較検討したい」と最も強く思っている商材です。だからこそ展示会は、比較サイトや広告を経由せずに、意思決定に近い相手と直接話せる数少ないチャネルになります。マーケティングWeekのような大型総合展から、ad:tech tokyoのような国際カンファレンス、自社主催のプライベートイベントまで、選択肢は年々増えています。
この記事では、マーケティング・広告業界向けのイベントを5つの形式に整理したうえで、2026年から2027年にかけての主要な開催スケジュール、出展メリット、そしてリード獲得と商談化を成功させる実践ポイントを解説します。リアル出展だけでなく、ライブ配信・ウェビナー・動画の二次活用を組み合わせたハイブリッド設計まで網羅しているので、読み終えるころには自社に合う出展戦略の輪郭が描けるはずです。
目次
マーケティング・広告業界の展示会に関するよくある質問【5問5答】
当社がマーケティング・広告業界のお客様から展示会や動画配信のご相談をお受けする中で、特に多くいただく質問があります。本章ではまず1問1答でお答えし、そのうえで「マーケティング・広告 × 展示会」という切り口で詳しくご案内します。まずは、よくある質問とお答え5選からご覧ください。
Q1. マーケティング・広告業界の展示会には、どんな種類がありますか?
大きく5種類あります。①マーケティング総合展(マーケティングWeekなど)、②業界カンファレンス(ad:tech tokyo、宣伝会議サミットなど)、③クリエイティブ・コンテンツ系展示会(コンテンツ東京など)、④広告メディア・サイネージの専門展(デジタルサイネージ ジャパンなど)、⑤自社主催イベント・オンライン展示会です。リードの数を取りにいくなら①、意思決定層への到達を狙うなら②が基本の選び方になります。
Q2. 出展費用の相場はどのくらいですか?
主要な主催者は出展料を公開しておらず、出展スペースの面積や出展製品によって変わるため、金額は主催者への問い合わせが前提になります。マーケティングWeekの出展FAQでもその旨が案内されています。予算を組む際は、小間料金に対して同程度のブース装飾費を見込み、さらに人件費・輸送費・ノベルティ・リード管理ツールを加えて、小間料金の2〜3倍を総額の目安として概算するのが実務的です。なお小間のサイズと数え方は主催者ごとに異なり、RX Japan主催のマーケティングWeekは1小間=6m×2.7m(16.2㎡)、最小は0.5小間=3m×2.7mです。金額を比較するときは必ず面積あたりで揃えてください。
Q3. 初めて出展します。何から始めればよいですか?
①目的とKPIを1つに絞る(リード数か、商談数か、指名認知か)→②目的に合うイベントを選ぶ→③予算と準備期間(一般的な目安は3〜6ヶ月)を確保する→④ブース設計・デモ・配信の準備→⑤会期後のフォロー導線を設計する、の順で進めます。初回は自社のターゲット職種が明確に来場する専門展から始めると、成果の検証がしやすくなります。
Q4. 展示会で獲得したリードは、どのくらい商談になりますか?
商談化率はイベントの性格とブース設計で大きく変わるため、業界平均を目標値に置いてもあまり意味がありません。獲得した名刺を「ノベルティ目的で立ち寄った層」「デモを見た層」「課題をヒアリングできた層」に分けて記録し、自社の実績値を次回のKPIの基準にするほうが再現性があります。名刺の総数より、課題を聞けた件数を主要指標に置くと商談化は伸びやすくなります。
Q5. オンライン配信やウェビナーと組み合わせる意味はありますか?
あります。会期中のライブ配信は来場できなかった見込み客に届き、登壇セッションやデモをアーカイブ化すれば、会期後の商談で担当者から決裁者へ共有してもらう資料になります。マーケティング・広告業界の買い手は自社でも配信や動画を扱うため、配信のクオリティそのものが自社の実力の証明になる点も見逃せません。
マーケティング・広告業界の展示会とは?全体像と2つの開催形式
マーケティング・広告業界の展示会とは、マーケティング支援サービス、広告ソリューション、MA・CRMなどのSaaS、制作会社、メディア事業者などが、新規リードの獲得や商談機会の創出、ブランディングを目的に出展する見本市とカンファレンスの総称です。
この業界の展示会には、他業界にはない特徴があります。買い手が自分もマーケティングの専門家だという点です。来場するのは事業会社のマーケティング担当者、宣伝部、販促担当、EC担当であり、彼らは日々ランディングページを評価し、広告クリエイティブを判断し、リードの質を計測しています。つまりブースの見せ方も、配布資料も、当日の声かけも、そのまま自社の実力を示すサンプルとして見られます。
もうひとつの特徴は、比較検討の密度です。マーケティングの総合展では、同じ課題を解決する競合が数十社単位で同じ会場に並びます。来場者は半日で複数社のデモを見比べられるため、「どこも似たようなことを言っている」という状態に陥りやすい。ここを抜けるには、出展前から当日、そして会期後までを一本の設計としてつなぐ必要があります。
まずは全体像を整理するため、この業界のイベントを「リアル開催」と「オンライン・ハイブリッド開催」の2軸で見ていきます。

①リアル開催の展示会・カンファレンス
リアル開催とは、展示会場やカンファレンス会場に来場者を集めて実施される形式です。マーケティングWeek、ad:tech tokyo、コンテンツ東京などが代表例で、いずれも数千から数万人規模の来場者を集めます。
リアル開催の最大の強みは、無形商材を「触れる状態」にできることです。マーケティング支援サービスや広告ソリューションは、資料を読んだだけでは自社に合うかどうか判断しにくい商材です。管理画面を実際に触ってもらい、来場者の課題をその場で聞き、「御社のケースならこう使えます」と目の前で示せるのは、リアル会場ならではの価値です。
一方で、費用と準備工数は小さくありません。主要な展示会の小間料金は公開されておらず、面積と出展製品によって見積もりが変わるため、まず主催者から出展案内資料を取り寄せるところから始まります。総額を概算するときは、小間料金と同程度の装飾費に、人件費・輸送費・ノベルティ・リード管理ツールを加えて、小間料金の2〜3倍を見ておくと大きく外れません。準備期間は一般的に3〜6ヶ月が目安です。出展を決めた時点で社内にプロジェクトを立ち上げ、ブースデザイン、デモ環境、トークスクリプト、リード管理の仕組みを並行して進めることが成果の前提になります。
②オンライン・ハイブリッド開催のイベント
オンライン開催は、場所と時間の制約を受けないため、全国から参加者を集められます。オンライン展示会、ウェビナー、ライブ配信付きのカンファレンスなどがこれにあたり、地方の見込み客や、当日会場に来られない決裁者にも届きます。
現在の主流は、リアル会場での商談機会とオンラインのリーチを組み合わせるハイブリッド設計です。会期中のブースの様子や登壇セッションをライブ配信し、その映像をアーカイブ化して自社サイトや商談時の資料として使う。この流れをつくると、数日で終わっていた展示会の投資を、その後半年から1年にわたって回収できるようになります。
ただし、配信プラットフォームの選定、機材の手配、当日の運営体制の設計には専門的なノウハウが必要です。とくにマーケティング・広告業界の来場者は映像の品質に目が肥えているため、音声が聞き取りにくい、画面が暗いといったトラブルは、そのまま自社の評価を下げます。外部の配信パートナーと組むのが一般的なのはこのためです。
マーケティング・広告業界で押さえるべき5つのイベントの種類
マーケティング・広告業界のイベントを「来場者の層」「規模」「目的」で分類すると、次の5種類に整理できます。それぞれの特徴を理解し、自社のマーケティング戦略に合う形式を選びましょう。

まず、マーケティング・広告業界の主要なイベント形式を一覧で比較します。各形式の詳細は、この後の項目で解説します。
| イベント形式 | 出展費用の考え方 | 準備期間 | 主に獲得できるリード | 向いている目的 |
|---|---|---|---|---|
| ①マーケティング総合展 (マーケティングWeek等) |
小間料金は主催者非公開(要問合せ)。総額は小間料金の2〜3倍で概算 | 3〜6ヶ月 | 事業会社のマーケティング・宣伝・販促・EC担当(量を確保しやすい) | リード数の確保・新規認知の獲得 |
| ②業界カンファレンス (ad:tech tokyo、宣伝会議サミット等) |
協賛メニュー制。枠の種類ごとに価格が異なり要問合せ | 3〜6ヶ月 | マーケティング責任者・事業責任者などの意思決定層 | ブランド想起・指名での相談獲得 |
| ③クリエイティブ・コンテンツ系展示会 (コンテンツ東京等) |
小間料金は主催者非公開(要問合せ)。総額は小間料金の2〜3倍で概算 | 3〜6ヶ月 | 広告主の宣伝・クリエイティブ・IP担当、制作会社 | 制作力・表現力の訴求とパートナー開拓 |
| ④広告メディア・サイネージ専門展 (デジタルサイネージ ジャパン等) |
小間料金は主催者非公開(要問合せ)。総額は小間料金の2〜3倍で概算 | 3〜6ヶ月 | メディア・OOH事業者、小売・商業施設の販促担当 | 媒体・技術ソリューションの商談 |
| ⑤自社主催イベント・オンライン展示会 | 自社で設計。会場費・配信費・運営費が主で、オンライン単独なら小さい予算から可能 | 1〜3ヶ月 | 既存顧客とハウスリストの見込み客 | 既存顧客の深耕・アップセル・ナーチャリング |
※出展料を公開していない場合、各公式サイトの出展案内から資料請求のうえご確認ください。小間のサイズと数え方は主催者ごとに異なる(RX Japan主催のマーケティングWeekは1小間=6m×2.7m/16.2㎡で、最小は0.5小間=3m×2.7m)ため、比較は必ず面積あたりで行ってください。準備期間は一般的な実務上の目安です。
①マーケティング総合展(マーケティングWeek等)
マーケティング総合展は、リードの数を確保するための主戦場です。代表例のマーケティングWeek(通称MaS/マズ)は、販促 EXPO、広告メディア枠 EXPO、デジタルマーケティング強化 EXPO、CX向上 EXPO、営業支援 EXPO、SNS・インフルエンサー活用 EXPO、マーケティング戦略立案 EXPO、ブランド戦略・PR EXPO、EC売上アップ EXPOの9つの専門展で構成され、マーケティングの川上から川下までを一度に網羅します。
来場するのは事業会社のマーケター、宣伝、広報、営業推進、EC担当です。RX Japanは春・夏・秋の東京開催と大阪開催の年4回体制をとっており、主催者が公表している来場見込みは、春2027が2万名、夏2027が1万9,000名、秋2026と大阪2026が1万1,000名(秋展は同時開催展を含めると1万6,000名)です。出展の目標リード数は、この来場見込みと自社ブースの接触率から逆算すると根拠のある数字に置けます。
その反面、同じ課題領域の競合が同じ会場に並ぶため、ブースの前を素通りされるリスクも最も高い形式です。「何屋なのか」が3秒で伝わるメインコピーと、立ち止まった人が5秒で理解できるビジュアル、そして課題を聞き出すための最初の一言。この3点を事前に設計しておくかどうかで、獲得リード数は変わります。
②業界カンファレンス(ad:tech tokyo、宣伝会議サミット等)
業界カンファレンスは、リードの数ではなく、到達する相手の役職で選ぶ形式です。ad:tech tokyoは18回目を迎える国際マーケティングカンファレンスで、リアルとアーカイブ配信を合わせて2025年は1万6,200人が参加しました。宣伝会議サミットは広告・マーケティングの実務家が集まる大型カンファレンスで、2026年は「BRAND × AMPLIFY」をテーマに開催されました。
この形式では、展示ブースの出展よりもセッションへの登壇や協賛の価値が大きくなります。40分の講演で自社の思想と事例を語れば、聞いていたマーケティング責任者の記憶に残り、数ヶ月後の比較検討の場面で「あのとき話していた会社」として想起されます。マーケティング支援サービスのように差別化が難しい商材では、この指名での想起が受注率を大きく左右します。
登壇の枠は限られており、公式スピーカーの公募がある場合は締切も早い傾向があります。出展を検討するなら、会期の半年以上前から主催者の公募情報を追っておくとよいでしょう。
③クリエイティブ・コンテンツ系展示会(コンテンツ東京等)
クリエイティブ・コンテンツ系展示会は、制作力と表現力そのものを商材にする企業に向いた形式です。コンテンツ東京がその代表で、ライセンシングジャパン、クリエイターEXPOなどで構成されています。2027年からは、映像・CG制作展、広告クリエイティブ・マーケティングEXPO、コミュニケーションデザインEXPO、イマーシブテクノロジーEXPO、ファンコミュニティマーケティングEXPOの5展を統合した「ブランド共創 EXPO」が初開催されます。
来場するのは広告主の宣伝・クリエイティブ・IP担当、そして制作会社や代理店です。発注側と受注側の双方が集まるため、新規案件の獲得だけでなく、協業パートナーや外注先の開拓にも使えるのがこの形式の特徴です。
生成AIによってクリエイティブの量産が容易になった今、この領域の展示会では「何をつくれるか」より「なぜそれをつくるのか」の説明力が問われるようになっています。実績映像を流すだけでなく、企画の背景と成果指標をセットで見せる構成が有効です。
④広告メディア・サイネージ専門展(デジタルサイネージ ジャパン等)
広告メディア・サイネージ専門展は、媒体そのものや配信技術を扱う企業のための形式です。デジタルサイネージ ジャパン(DSJ)は国内最大級のデジタルサイネージ産業イベントで、幕張メッセでInterop Tokyoと同時開催されます。交通機関、商業施設、自治体、観光拠点などの担当者が来場し、LEDビジョンや生成AI連携の配信技術が集まります。
また、リテールメディアの文脈では、流通・小売業のDXを扱うリテールテックJAPANも有力な出展先です。デジタルサイネージや販促ツール、顧客データ活用、デジタルマーケティングが出展対象に含まれており、小売の販促担当と直接話せます。
この形式の来場者は、導入コストと運用体制を具体的に検討している層です。抽象的な提案よりも、設置事例、実装に必要な期間、運用工数といった実務情報を用意しておくほうが商談は前に進みます。
⑤自社主催イベント・オンライン展示会
自社主催イベントは、競合と横並びにならずに済む唯一の形式です。プライベートカンファレンス、ユーザー会、オンライン展示会、定期ウェビナーなどがこれにあたります。
大型展示会が新規リードの獲得に向くのに対し、自社主催イベントは既存顧客の深耕とアップセル、そしてハウスリスト内で温度が上がりきっていない見込み客のナーチャリングに向きます。既存顧客に導入事例を語ってもらう構成にすれば、営業が100回説明するより説得力のある材料になります。
オンライン開催なら準備期間は1〜3ヶ月で、費用は会場費・配信費・運営費が中心になるため、大型展示会への出展より小さい予算から設計できます。大型展示会に出展した年は、その3ヶ月後に獲得リード向けのウェビナーを設定しておくと、展示会で温まりきらなかったリードを拾い直せます。展示会と自社主催イベントは、どちらかを選ぶものではなく、時期をずらして組み合わせるものだと考えるとよいでしょう。
【2026〜2027年】マーケティング・広告業界が注目すべき主要イベント
ここからは、2026年秋から2027年前半にかけて開催される主要なイベントを紹介します。出展を検討する際の参考にしてください。なお会期・会場は変更される場合があるため、最終的には各主催者の公式情報を必ずご確認ください。

①マーケティングWeek(MaS)2026秋・大阪/2027春・夏
マーケティングWeekは、RX Japanが主催する日本最大級のマーケティング総合展です。東京と大阪で年4回開催され、公益社団法人日本マーケティング協会が後援しています。入場は無料の事前登録制です。
直近の会期は、第28回 秋2026が2026年10月7日〜9日に東京ビッグサイト、第7回 大阪2026が2026年11月18日〜20日にインテックス大阪。2027年は、第29回 春2027が4月21日〜23日に東京ビッグサイト南展示棟、第30回 夏2027が6月30日〜7月2日に東京ビッグサイト西展示棟で開催されます。
回によって来場見込みの規模と同時開催展の構成が異なります。リード数を最大化したいなら来場見込みの大きい春展、関西圏の新規開拓を狙うなら大阪展、というように、目的に応じて出展する回を選び分けるのが実務的な使い方です。
②ad:tech tokyo(アドテック東京)2026
ad:tech tokyoは、コムエクスポジアム・ジャパンが主催する国際マーケティングカンファレンスです。2026年で18回目を迎え、10月21日〜23日に東京ミッドタウンとザ・リッツ・カールトン東京で開催されます。21日はワークショップのみの開催で、展示会場と各種セッションは22日からです。
2025年はリアル会場とアーカイブ配信を合わせて1万6,200人が参加しており、ブランド、AI、メディア、CX、グローバルといったテーマで多数のセッションが組まれます。例年、日経クロストレンドの「マーケター・オブ・ザ・イヤー」受賞者の登壇など、業界の注目が集まる企画も併催されています。
展示スペースの規模は総合展ほど大きくありませんが、来場者の役職が高いことが最大の価値です。ブース単体で成果を狙うより、セッション協賛や自社主催のサイドイベントと組み合わせて、会期全体を「接点をつくる期間」として設計するほうが投資対効果は高くなります。
③コンテンツ東京・デジタルサイネージ ジャパン・リテールテックJAPAN
コンテンツ東京は、2027年6月23日〜25日に東京ビッグサイト東展示棟で第20回が開催されます。ライセンシングジャパン、クリエイターEXPOに加え、新設の「ブランド共創 EXPO」が初開催され、クリエイティブ、体験設計、コミュニティ、テクノロジーが一堂に集まる構成になります。
デジタルサイネージ ジャパン 2027は、同時開催のInterop Tokyo 2027に合わせ、2027年6月9日〜11日に幕張メッセで開催予定です(DSJ単独の2027年開催告知は本記事執筆時点で未発表のため、最新情報は公式サイトでご確認ください)。OOH・DOOH領域のソリューションを扱う企業の出展先として定着しています。リテールテックJAPAN 2027は2027年3月2日〜5日、東京ビッグサイト東展示棟での開催で、リテールメディア文脈での商談を狙えます。
複数のイベントに出展する場合は、年間の出展カレンダーを作成し、会期・準備期間・予算配分を一覧で管理することをおすすめします。春の総合展で獲得したリードを夏の専門展でフォローし、秋のカンファレンス登壇の配信で再アプローチする。こうして各イベントを点ではなく線でつなぐと、年間の商談パイプラインを安定して積み上げられます。イベントごとに撮影した映像を蓄積していけば、回を重ねるほど使えるコンテンツ資産も増えていきます。
マーケティング・広告業界が展示会に出展する3大メリット
マーケティング・広告業界の企業が展示会に投資を続けるのには理由があります。ここでは、成果の大きい順に3つのメリットを整理します。

①検討度の高いリードを短期間でまとめて獲得できる
最大のメリットは、検討度の高いリードを短期間でまとめて獲得できることです。展示会に足を運ぶ担当者は、少なくとも「今の施策では足りない」という自覚を持って会場に来ています。広告経由で流入したリードよりも検討段階が進んでいることが多く、名刺交換から資料請求、デモ、商談へと進む速度が違います。
また、Web広告の単価が上昇し続けるなかで、展示会は数日の会期でまとまった量のリードを確保できる数少ない手段でもあります。獲得単価を広告と比較する際は、リード1件あたりの金額だけでなく、その後の商談化率まで含めて計算してください。仮に展示会リードの商談化率が広告の2倍であれば、リード単価が高くても投資対効果では上回ります。この検証は自社の実績値で行うもので、業界平均を当てはめても判断材料にはなりません。
②競合がひしめく市場でのポジショニングを確立できる
2つ目は、ポジショニングの確立です。マーケティング支援や広告ソリューションは、Webサイトの説明文だけでは違いが伝わりにくい領域です。どの会社も「成果につながる」「データドリブン」と書くため、比較サイトを見ても差がわかりません。
同じ会場に競合が並ぶ展示会は、この状況を逆手に取れる場です。来場者は複数社を見比べたうえで自社と話しているので、「他社と何が違うのか」を直接説明できます。他社のブースを見てきた来場者の質問には、その日の会場でしか得られない情報が含まれており、営業トークの精度を上げる材料にもなります。
ポジショニングが定まれば、比較検討の入り口で「まずあの会社に聞いてみよう」と指名で相談される状態に近づきます。この状態をつくれるかどうかが、単価と受注率の両方を左右します。
③顧客の生の声を集めるリサーチの場になる
3つ目は、リサーチ機能です。展示会の会期中は、自社のターゲット職種と数多くの会話ができます。これはインタビュー調査を発注しても簡単には得られない機会です。
どんな課題を挙げる人が多かったか、どの説明で表情が変わったか、どのキーワードで質問が返ってきたか。こうした記録を残しておくと、プロダクトの改善方針、Webサイトのメッセージ、次のコンテンツ企画の材料になります。出展の目的をリード獲得だけに置かず、「今期のマーケティングメッセージを検証する場」と位置づけると、展示会の投資対効果の見え方が変わります。
そのためには、当日の会話を記録する仕組みが要ります。名刺に手書きでメモを残すだけでも構いませんが、聞き取った課題を選択式でタグ付けできるフォームを用意しておくと、会期後の集計が一気に楽になります。
【目的別】自社に最適なイベントの選び方4パターン
イベント選びで失敗しないためには、「何を達成したいか」という目的を起点に考えることが重要です。ここでは、4つの目的別に最適なパターンを整理します。

①リード数重視 → マーケティング総合展
四半期のリード目標を埋めたい、ハウスリストの母数を増やしたい。こうした目的なら、来場者数の多いマーケティング総合展が最短ルートです。マーケティングWeekのように複数の専門展で構成される展示会なら、想定していなかった業種の担当者との出会いも期待できます。
ただし来場者数が多いぶん、ブースの前を素通りされるリスクも高まります。だからこそ、出展前のメール配信やSNS告知で「会いたい相手」を呼び込み、当日のライブ配信で会場に来られない見込み客にもブースの様子を届ける設計が効きます。獲得した大量の名刺をその場で終わらせず、アーカイブ動画や事例コンテンツへ誘導しておけば、会期後も継続的に商談化を進められます。
②商談の質重視 → 専門展・カンファレンス協賛
リードの数より質を取りたい場合は、来場者の職種が絞られる専門展や、カンファレンスの協賛が向きます。デジタルサイネージ ジャパンやリテールテックJAPANのように領域が明確な展示会には、具体的な導入検討を進めている担当者が集まります。
この層は、その場で結論を出さず社内に持ち帰るケースがほとんどです。商談で口頭説明した内容を、後日あらためて社内の決裁者に共有してもらうには、デモ動画や導入事例のアーカイブ配信が強力な武器になります。展示会で得た担当者との接点を起点にオンライン説明会へ招待する流れをつくれば、会場では会えなかった決裁層まで巻き込んだ商談に発展させられます。
③ブランド・指名獲得重視 → カンファレンス登壇
中長期で「あの領域ならあの会社」という想起を取りにいくなら、カンファレンスでの登壇が最も効率的です。ad:tech tokyoや宣伝会議サミットのように、業界のキーパーソンが集まる場での講演は、一段深い内容を届けられます。
登壇の価値は当日だけでは終わりません。講演を収録してアーカイブ化すれば、自社サイトのコンテンツ、営業資料、採用広報の素材として長く使えます。登壇機会を単発の露出として消費せず、映像資産として残す前提で準備することをおすすめします。
④既存顧客の深耕重視 → 自社主催イベント・ウェビナー
既存顧客のアップセルや解約防止、そして温まりきっていないハウスリストの育成が目的なら、自社主催のイベントやウェビナーが有効です。大型展示会の喧騒のなかでは伝えきれない、自社の思想やロードマップ、既存顧客の活用事例を、じっくり伝えられます。
ユーザー会形式にして既存顧客に登壇してもらう構成は、参加者にとっては同じ立場の担当者の実践知が聞ける場になり、登壇する顧客にとっては社内外での評価につながります。配信のアーカイブは自社サイトに蓄積し、見込み客がいつでも視聴できるブランド資産として運用しましょう。
マーケティング・広告業界の展示会出展を成功させる4つの実践ポイント
最後に、出展して確実に成果を出すために押さえておきたい4つの実践ポイントを紹介します。これらを徹底することで、出展コストを回収し、継続的な受注につなげられます。

①目的とKPIを定量的に設計する
最も重要なのは、目的とKPIを定量的に設計することです。「有効名刺数」「商談化件数」「創出パイプライン金額」「リード獲得単価」といった指標を事前に数値で置き、チーム全員で共有しましょう。目的が曖昧なまま出展すると、賑わっただけで成果につながらない状態に陥ります。
たとえば「会期を通じて有効名刺400件、うちデモ実施60件、商談化40件、3ヶ月以内に受注8件」のように、獲得から受注までを一本の数列で置くと、当日の動き方と事後フォローの優先順位が明確になります。数値は自社の過去実績と来場見込みから設定するもので、他社の事例をそのまま持ち込むと検証できません。ここで注意したいのは、名刺の総数だけをKPIに置かないことです。ノベルティ目当ての来場者を大量に集めても商談は増えません。「課題をヒアリングできた件数」を主要指標に据えると、当日の声かけの質そのものが変わります。
KPIは出展後の振り返りにも欠かせません。獲得リードを課題別・役職別に分類して商談化率を計測しておけば、次回どの展示会に出るべきかの判断材料になります。
②「マーケターに見られている」前提でブースを設計する
2つ目は、ブース設計です。この業界の来場者は、日常的に広告クリエイティブやランディングページを評価している人たちです。ブースの見え方そのものが、自社のマーケティング力の証明になります。
設計すべきは3点です。通路から3秒で「何屋か」が伝わるメインコピー。立ち止まった人が5秒で理解できるビジュアルとデモ画面。そして、来場者の課題を聞き出す最初の一言です。「ご興味ありますか」ではなく「リードの商談化率、いま何%くらいですか」のように、相手が自分の状況を話し出す問いを用意しておくと、会話の質が変わります。
あわせて、落ち着いて話せる商談スペースと、デモ画面を大きく映すモニターの配置も検討してください。デモの様子を撮影しておけば、そのまま会期後のコンテンツにも転用できます。
③事前集客と当日運営を一体で設計する
3つ目は、事前集客と当日運営の一体化です。展示会の成果は、当日だけでなく事前準備で大きく決まります。既存顧客や見込み客への招待メール、SNSでの出展告知、事前アポイントの獲得を進め、「会いたい相手に会える」状態をつくっておきましょう。
当日は、SNSでのリアルタイム発信やライブ配信で会場の様子を届け、来場できなかった見込み客にも情報を渡します。事前集客と当日運営を分断せず、一連の流れとして設計することで、限られた会期での商談数を最大化できます。
配信を組み込むなら、社内リソースだけで抱え込まないほうが安全です。ブース接客と配信オペレーションを同じスタッフが兼務すると、どちらも中途半端になります。
④登壇・デモを動画化し、24時間以内にフォローする
4つ目は、動画コンテンツ化と即日フォローです。登壇セッション、デモ、来場者インタビューは、編集して自社サイトやSNS、営業資料に転用できます。1回の出展の映像を、その後半年から1年にわたって使う発想が、出展コストの回収率を大きく高めます。
フォローの速度も成果を左右します。名刺交換した相手には24時間以内にお礼のメールを送り、温度感に応じてデモの提案や個別相談の案内を出しましょう。「その場で課題を聞けた相手には即日で個別提案、情報収集段階の相手にはアーカイブ動画を送って継続接触」という標準フローを決めておくと、担当者ごとの対応のばらつきがなくなります。
会期後1週間を過ぎると、来場者の記憶のなかで自社と競合の区別は急速に薄れます。フォローメールにブースの写真やデモ動画を添えるのは、その記憶を呼び戻すためです。
まとめ:動画配信も活用してマーケティング・広告業界の展示会を成功させよう
ここまで、マーケティング・広告業界向けイベントの種類、2026年から2027年のスケジュール、出展メリット、成功のポイントを解説してきました。最後に要点を振り返ります。
①目的に合うイベント形式を選ぶ
「リード数」「商談の質」「ブランド・指名獲得」「既存顧客の深耕」という4つの目的を起点に、マーケティング総合展、専門展、カンファレンス登壇、自社主催イベントから最適な形式を選びましょう。すべての形式に出展する必要はなく、自社の事業フェーズと目的に応じて組み合わせることが重要です。
出展の経験が浅い段階なら、ターゲット職種が明確な専門展や、費用を抑えられる自社主催ウェビナーから始めるのが現実的です。そこで獲得単価と商談化率の実績値をつかんでから、大型総合展やカンファレンス登壇へ広げていく順序であれば、投資判断の根拠を社内に示しやすくなります。
②2026年以降は生成AI・リテールメディア・AI検索対応がカギ
現在のマーケティング・広告業界は、生成AIによるクリエイティブ制作、リテールメディアの拡大、そしてAI検索への対応という3つの潮流のなかにあります。主要な展示会のテーマもこの方向で再編されており、コンテンツ東京が2027年に「ブランド共創 EXPO」を新設したのも、AI時代にブランドの思想や世界観を設計する力が問われるようになった流れを受けたものです。
自社の強みをこれらの潮流と結びつけて訴求できるかどうかが、来場者の関心を引く分かれ目になります。そして、リアル会場での対話の価値と、オンライン配信でリーチを広げる価値。この両方を組み合わせたハイブリッド戦略が、これからのイベントマーケティングの前提になっていきます。
③動画配信のプロに相談してトータルで成果を上げる
ハイブリッド出展や自社主催のオンラインイベント、カンファレンス登壇の収録を検討する際は、ライブ配信と動画制作の専門パートナーと組むことで、配信品質から運営、事後のコンテンツ活用まで一気通貫で最適化できます。多拠点をつないだ配信、複数セッションの同時収録、当日の切り抜き動画の制作などは専門的なノウハウが必要な領域で、自社の担当者だけで準備すると、想定外のトラブルで配信が止まるリスクも小さくありません。
ビデオマッチングでは、展示会やカンファレンスの配信、自社主催イベントの企画運営、動画制作を多数サポートしています。ブースからのライブ配信、登壇セッションの収録とアーカイブ配信、デモ動画やショート動画の量産、ウェビナーの運営代行など、幅広いご相談に対応しております。
展示会当日の運営だけでなく、事前の企画段階から「どう動画を活用すれば成果が最大化するか」をご一緒に設計できるのが強みです。単発の配信委託ではなく、イベントマーケティング全体における動画活用の伴走パートナーとしてご利用いただけます。
自社に最適なイベント戦略のご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。マーケティング支援企業、広告会社、制作会社、マーケティングSaaS事業者のチャレンジを、動画・ライブ配信のプロフェッショナルとして全力でサポートいたします。

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【2026年版】マーケティング・広告業界 BtoBイベント・展示会カレンダー
最後に、2026年秋から2027年前半にかけて開催されるマーケティング・広告業界向けの主要イベントを一覧にまとめました。これから出展計画を立てる方が、会期・準備期間・予算配分を一覧で確認できるよう、2027年前半の確定会期まで掲載しています。なお会期・会場・名称は変更される場合があるため、出展申込や来場の際は必ず各主催者の公式サイトで最新情報をご確認ください。
| 日にち | 名称(会場) | イベントサマリ | 展示会サイトURL |
|---|---|---|---|
| 2026/10/7(水)〜9(金) | 第28回 マーケティングWeek 秋 2026(東京ビッグサイト 南展示棟) | 販促 EXPO、広告メディア枠 EXPO、デジタルマーケティング強化 EXPO、CX向上 EXPO、営業支援 EXPO、SNS・インフルエンサー活用 EXPOなど9つの専門展で構成される日本最大級のマーケティング総合展。事業会社のマーケター・宣伝・広報・営業推進・EC担当が来場する。来場見込みは1万1,000名(同時開催展を含めると1万6,000名)。 | 公式サイト |
| 2026/10/21(水)〜23(金) | ad:tech tokyo 2026(東京ミッドタウン&ザ・リッツ・カールトン東京) | 18回目を迎える国際マーケティングカンファレンス。21日はワークショップのみで、展示会場と各種セッションは22日から。リアルとアーカイブ配信を合わせて2025年は1万6,200人が参加。マーケティング責任者層との接点づくりに向く。 | 公式サイト |
| 2026/11/11(水)〜13(金) | NexTech Week 2026【秋】/XR産業活用展(幕張メッセ 1〜3ホール) | AI・ブロックチェーン・量子コンピューティング・XRなど先端技術の専門展で構成。生成AIを活用したクリエイティブ制作やデータ活用ソリューションを扱う企業が、技術文脈で商談を狙える場。 | 公式サイト |
| 2026/11/18(水)〜20(金) | 第7回 マーケティングWeek 大阪 2026(インテックス大阪 1〜2号館) | マーケティングWeekの関西開催。西日本の事業会社のマーケティング・販促担当が来場するため、関西圏での新規開拓や、東京展で接点を持てなかった企業へのアプローチに向く。来場見込みは1万1,000名。 | 公式サイト |
| 2027/1/27(水)〜29(金) | LIVeNT 2027/イベント総合 EXPO・ライブ・エンターテイメント EXPO(幕張メッセ) | 企業イベント、プロモーション、展示会、地域イベントの企画・運営・効果測定を支援する総合展。イベントマーケティングやイベントテックのサービスを提供する企業の出展先として適する。 | 公式サイト |
| 2027/3/2(火)〜5(金) | リテールテックJAPAN 2027/第43回 流通情報システム総合展(東京ビッグサイト 東展示棟) | 流通・小売業のDXを支える国内最大級の専門展。デジタルサイネージ、販促ツール、顧客データ活用、デジタルマーケティングも出展対象で、リテールメディア領域の商談に向く。 | 公式サイト |
| 2027/4/21(水)〜23(金) | 第29回 マーケティングWeek 春 2027(東京ビッグサイト 南展示棟) | マーケティングWeekの春開催。年度初めの予算執行タイミングと重なるため、期初にサービス比較を進めるマーケティング担当者との商談が期待できる。来場見込みは2万名で、4開催のうち春展が最大級の規模。 | 公式サイト |
| 2027/6/9(水)〜11(金) | デジタルサイネージ ジャパン 2027(幕張メッセ) | 国内最大級のデジタルサイネージ産業イベント。LEDビジョン、屋外広告、生成AI連携の配信技術などが集まり、Interop Tokyoと同時開催される(2027年の会期はInterop Tokyo 2027に基づく予定)。OOH・DOOH領域のソリューションを扱う企業に適する。 | 公式サイト |
| 2027/6/23(水)〜25(金) | 第20回 コンテンツ東京/第1回 ブランド共創 EXPO(東京ビッグサイト 東展示棟) | コンテンツビジネスの総合展。2027年からは広告クリエイティブ・マーケティングEXPOなどを再編した「ブランド共創 EXPO」が初開催され、クリエイティブ、体験設計、コミュニティ、テクノロジーが一堂に集まる。 | 公式サイト |
| 2027/6/30(水)〜7/2(金) | 第30回 マーケティングWeek 夏 2027(東京ビッグサイト 西展示棟) | マーケティングWeekの夏開催。来場見込みは1万9,000名。同時開催展からの来場も見込めるため、リード数を確保する目的での出展に向く。 | 公式サイト |
| 次回会期未公表 | 宣伝会議サミット(東京/会場は開催回により異なる) | 宣伝会議が主催する大型オフラインカンファレンス。例年6月と11月の年2回開催され、直近は2026年6月17日に浜松町コンベンションホールで開催された。広告・マーケティングの実務家が集まり、講演枠での協賛はブランド想起の獲得に向く。次回会期は公式サイトで要確認。 | 公式サイト |
※上記の会期・会場は各主催者の公式サイトで確認した情報です。会期未公表のイベントは(予定)と記載しています。出展申込・来場登録の際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。