【2025年最新版】オフラインイベントを成功に導く!イベント管理システムとデータ活用の徹底ガイド

目次
はじめに:オフラインイベントは“こなす”だけで終わっていませんか?
多くの企業が年間を通して展示会やセミナーなどのオフラインイベントを開催していますが、それが「開催して終わり」になってしまっているケースも少なくありません。
本来、オフラインイベントは重要な顧客接点であり、そこで得られる情報や反応をもとに、営業活動やマーケティング施策につなげることで初めて価値が生まれます。
つまり、オフラインイベントは単なるPR活動ではなく、売上を生み出すための営業起点であるべきです。
そのためには、オフラインイベントで取得した顧客の情報をしっかり整理・蓄積し、SFA(営業支援システム)やCRM(顧客管理システム)、MA(マーケティングオートメーション)といった営業・マーケティングの基幹システムにシームレスに連携していく必要があります。
この「オフラインイベントと他システムの連携」を実現する鍵となるのが、イベント管理システムです。
イベント管理システムとは?その役割と価値
展示会、セミナー、カンファレンスなど、企業が主催・出展する各種オフラインイベントを運営するにあたって、参加者の申し込み受付、当日の来場管理、アンケート取得、参加履歴の記録など、さまざまな業務が発生します。
こうした業務を効率化し、イベントの成果を最大化するために用いられるのが、イベント管理システムです。
最近では、単なる受付管理や名簿作成にとどまらず、参加者一人ひとりの行動ログを収集・可視化し、営業やマーケティング施策に展開するための“データ基盤”としての役割が求められています。
オフラインイベントではどんなデータが取れるのか?
オフラインイベントは、顧客の関心度や行動をリアルに知ることができる貴重な接点です。イベント管理システムを活用することで、以下のような参加者データを網羅的に取得できます。
取得データ | 活用例 |
氏名、企業名、メールアドレス、役職などの基本情報 | CRM登録やターゲット分類 |
参加履歴(どのイベントに、いつ、どれだけ滞在したか) | 関心度スコアリング、営業アプローチの優先度判断 |
セッション・ブース・資料閲覧などの行動ログ | 興味・関心の傾向分析、提案内容の最適化 |
アンケート回答、満足度、要望など | 商品改善、フォローアップ設計、LTV向上 |
名刺交換、商談メモ | SFA登録による商談管理、営業の活動トラッキング |
QR受付ログや出退場履歴 | 行動の裏付けデータとしての活用、レポート作成用 |
なぜ“データを取るだけ”では意味がないのか?
多くの企業がオフラインイベント後、参加者リストをエクセルでまとめたり、名刺をスキャンして保存したりしています。しかし、それらのデータがその後の営業やマーケ活動に活かされず、単なる「名簿」として放置されてしまうケースは少なくありません。
せっかくコストと労力をかけて集めたリードも、適切に連携されず、誰にもアプローチされなければ失注してしまいます。
データを“蓄積”するだけでは成果は出ません。“活用”できる状態に変えてはじめて、営業やマーケティングの成果に結びつくのです。
SFA・CRM・MAと連携して“売上につながるデータ活用”を
イベント管理システムで取得したデータを、SFA(営業支援)、CRM(顧客管理)、MA(マーケティングオートメーション)と連携させることで、初めて営業活動に活きる武器になります。
例えば次のような活用が可能です。
- CRMに自動登録して即日フォローにつなげる
- 興味のあったセッションに基づいてMAでコンテンツを出し分ける
- 商談ログやアンケート結果をSFAで一元管理し、営業のタイミングと内容を最適化する
オフラインイベントで得た“生の情報”をいかに営業プロセスに組み込めるか。それがイベントROIを最大化する鍵となります。
営業・マーケに強い!オフラインイベント向け主要ツール6選
営業成果に直結する国産のイベント管理システム(EventHub、eventos、SHANON、イベントレジスト、ネクプロなど)を、オフラインイベントでの活用事例を交えながら紹介していきます。
1. EventHub|営業とマーケの“接点設計”を一気通貫で支援

特徴:
- オンライン・オフライン・ハイブリッドすべてに対応
- イベントページ作成、QR受付、マッチング、データ分析が一体化
- SalesforceやHubSpot、Pardotと自動連携可能
活用例: 大手IT企業が開催する「ソリューション展示会」で導入。
参加者の来場時間・滞在時間・閲覧ブースのログを取得し、MAツールでスコアリング。
「一定時間以上滞在+特定ソリューション資料DL」という条件でホットリードを抽出し、Salesforceへ自動連携。
営業が翌営業日に「ピンポイント提案メール+電話フォロー」でアプローチ。商談化率が2倍に。
こんな企業におすすめ:
- 営業とマーケの連携が課題
- リードナーチャリングを仕組み化したい
- オンラインとオフライン両方で使えるツールを探している
2. eventos|自由度の高いUX設計とリアルタイム分析が魅力

特徴:
- ノーコードでイベントプラットフォームを構築可能
- ダッシュボードで参加状況・ログをリアルタイムに可視化
- SalesforceやHubSpotなど外部連携も柔軟
活用例: 通信系大手が主催したカンファレンスで導入。
複数セッション+展示エリア+配信を統合管理し、参加者の行動データをもとに営業リストを自動生成。
MAでセグメントメールを送りつつ、ブースに滞在した顧客は営業へ即引き継ぎ。
こんな企業におすすめ:
- 自社イベントを自由に設計したい
- 多機能なエンタープライズ向けツールを探している
- データから「今アツいリード」をリアルタイムで発見したい
3. SHANON MARKETING PLATFORM|MA・SFA一体型。BtoBマーケ全体を統合管理

特徴:
- MA・イベント管理・SFAがすべて一体化
- オンライン/オフラインのデータも統合可
- スコアリング・リード分析が非常に強力
活用例: 製造業向けソリューション企業が展示会で活用。
来場者情報を即時SFAへ取り込み、**「閲覧ページ数・アンケート回答内容」**に基づきスコア付け。
ホットリードは営業に自動通知。中長期育成対象にはMAでフォロー。
こんな企業におすすめ:
- BtoBのリード獲得と育成を一気通貫で管理したい
- 施策ごとのROIを定量的に測りたい
- 複数のイベントのデータを横串で管理したい
4. EventRegist|登録・決済・分析まで一元管理。ビジネスイベントに最適
特徴:
- イベントページ作成、受付、チケット販売、決済、アンケートまで対応
- SalesforceやPardotとの連携可能(Premium以上)
- シンプルで直感的なUIが特徴
活用例: BtoBセミナーで導入。参加登録時に部署・関心領域を取得し、イベント後は参加履歴とアンケートをもとに自動でPardotに登録。
セミナーの録画配信リンクと資料をセグメントごとに出し分け、商談化率向上に貢献。
こんな企業におすすめ:
- 初めてのSFA/MA連携を試したい
- セミナー・カンファレンスを毎月開催している
- 受付や管理業務を効率化したい
5.ネクプロ|オフラインセミナーや展示会での“動画視聴追跡”+“来場管理”に強み

特徴:
- オフラインイベント中のセッション動画視聴や会場映像配信の管理が可能
- 視聴状況・滞在履歴をSalesforceやHubSpotと連携
- 名刺情報+行動ログを統合してホットリード判定
活用例: 教育系メーカーのオフラインセミナーで活用。来場時にQR受付、セミナー中に映像配信も併用。
セッション参加者のログをSalesforceに連携し、視聴完了+高評価アンケートの顧客へ営業が翌日にアプローチ。商談獲得率が従来比120%。
おすすめ企業:
- オフラインイベントとデジタルコンテンツを組み合わせたい企業
- 来場ログと視聴履歴を統合して活用したい企業
- 教育・医療・BtoB製造業など専門性の高い提案が必要な業種
6. Peatix|小規模イベントやファンコミュニティ運営に最適

特徴:
- 無料〜低コストで手軽に使える
- コミュニティ参加者との継続接点を維持しやすい
- CRM/SFAとの直接連携は非対応(外部連携で補完)
活用例: 自社の導入事例共有イベントで活用。ファン層の育成に重点を置き、アンケートや次回イベントの参加誘導に活用。
こんな企業におすすめ:
- 小規模なセミナーやワークショップを多数開催する
- LTVを高める“コミュニティ型マーケティング”を重視している
- シンプルでコストを抑えた運営がしたい
ツール選定のポイントは「営業に効くかどうか」

ツールを選ぶ際に大切なのは、単なる「機能比較」ではありません。どれだけ営業・マーケに役立つ成果を出せるか、という視点で評価しましょう。
- イベントで取得したデータを、CRM/SFAに即時で連携できるか
- 行動ログやアンケートからホットリードを自動で抽出できるか
- 営業現場がデータを見て動ける状態にできるか
- MAツールと連携してナーチャリング施策を自動化できるか
- イベントの効果(商談数・受注数)をレポートとして可視化できるか
これらのポイントを抑えた上で、最後に各ツールの比較表をご覧ください。
主要イベント管理システム6選 比較表(機能・連携・活用軸)
イベント管理ツール比較表
ツール名 | 対応形式 | 特徴 | CRM/SFA/MA連携 | 活用シーン例 |
---|---|---|---|---|
EventHub | オンライン/オフライン/ハイブリッド | 商談機会創出・視聴ログ取得・一気通貫設計 | Salesforce / HubSpot / Pardot 等 | 展示会・カンファレンス・製品発表会など全方位イベント |
eventos | 展示会/カンファレンス/プライベートイベントなど | ノーコードで設計自由、多言語、リアルタイム分析 | Salesforce / HubSpot(柔軟に対応) | 大規模なカンファレンス、複数セッションイベント |
SHANON | リアル/オンライン/メタバース対応 | MA×SFA統合、全体スコアリング・分析に強い | Salesforce / kintone 等 | 複数拠点での展示会、年次イベント、リード育成 |
イベントレジスト | セミナー/講演会/カンファレンス | UIがシンプル、受付〜分析まで一元化 | Salesforce / Pardot(Premium以上) | セミナー、製品説明会、BtoB系のカジュアルイベント |
ネクプロ | セミナー/配信/オンデマンド | 視聴ログ×営業連携、教育+営業支援にも最適 | Salesforce / HubSpot / SATORI 等 | ウェビナー/動画教育/ホワイトペーパー配信イベント |
Peatix(参考) | コミュニティ/小規模イベント | 手軽にイベント開催、コミュニティ強化に強い | 外部連携により補完(標準非対応) | 小規模セミナー、ライトユーザーとの接点づくり |
まとめ|イベントを“売上につながる資産”に変えるには
イベントはただ「運営をうまくやる」ことがゴールではありません。
参加者との接点をデータ化し、営業・マーケ施策へ接続させることで、初めて売上や成果に直結するマーケティング資産になります。
そして、その設計と仕組み化を支えるのが、イベント管理システムとSFA/CRM/MA連携の導入です。
- 見込み顧客を逃さない仕組みを作りたい
- イベントから商談数・受注率を上げたい
- オフラインデータをもっとマーケティングに活かしたい
そんな課題を感じている企業こそ、イベントの“あり方”を見直すタイミングです。
株式会社ビデオマッチングへぜひご相談ください
私たち株式会社ビデオマッチングでは、イベント管理システムの導入支援から、CRM/SFA/MAとの連携設計、運用に即したデータ活用戦略の設計・実装までを一貫してサポートしています。
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