ウェビナーは外付けカメラが最適!その理由とおすすめ製品をプロが紹介
オンラインでのセミナーやイベント開催が増えています。その際、主宰者にとって悩ましいのが「スマホやタブレット、PC内蔵のカメラだけで対応できるのか?」という点。また視聴者も、より精度の高い映像を求めるようになってきました。
ウェビナーにおけるカメラは登壇者の姿を映し、音声の内容をより臨場感を持って伝える役割を果たします。特にセミナー開催では、登壇者の人となりや会場の雰囲気をより具体的に伝えるためにも、カメラの役割は大きくなります。
そこでZoomのウェビナー機能を例に、外付けカメラ機材を使うメリットやデメリット、どのような配信の仕方ができるかなどを紹介していきます。
目次
カメラ機材とPC内蔵カメラだけの利用、何が違う?
画面構成を自由に作れるのが、カメラ機材を使った場合の最大の利点です。Zoomウェビナーの場合、Web内蔵カメラなので画面がひとつになってしまうのと、Zoomの仕様で決められたレイアウトでしか、ウェビナーを開催できません。
カメラ機材や配信機材を使った場合は、より高画質で、視聴者を飽きさせない演出が可能になります。
ウェビナーでカメラ機材を利用するメリット
配信にはスマホやタブレットなどのカメラも利用できますが、ウェビナーは長時間の開催も多いため、内蔵のカメラだと、単視点の画像が続いて視聴者が飽きる可能性があります。また、会場が薄暗い場合に画質や光の調整が難しい場合も。
そこで外付けのカメラ機材を利用すると、画面の演出の幅を、今までよりも広げることが可能になります。例えば複数台のカメラを使えば、
- 大勢いる登壇者を一度に映す
- 話者ごとにアップにする
- ホワイトボードやスライドの映像に切り替える
- 複数のアングルから撮影する
など、配信時の画面構成を飛躍的に増やすことができます。
画面構成のバリエーションが豊かになることで、配信者と参加者の共有感が高まります。また内蔵カメラよりも画質が上がるうえに、会場に合わせて色味を調節し、より見やすい映像と音を視聴者に届けられるのもメリットです。
ウェビナーでカメラ機材を利用するデメリット
PC内部で完結する内蔵カメラとは違い、接続端子(HDMIケーブルなど)が必要になるので、カメラだけでは配信できないことと、ある程度カメラの扱いに慣れる必要があります。
例えばカメラが2台以上になれば、切り替えを行うスイッチャー機材の扱いも必要で、さらに高度な技術が必要となってきます。費用ですが、これもカメラ、接続端子、スイッチャーや三脚なども含めて最低10万円以上は必要になってきます。
Zoom配信に必要な費用別の機材については下記ページで確認できます。
ウェビナーに使うビデオカメラ選びのポイント
配信に対応できるビデオカメラは複数のメーカーで取り扱っていますが、モデルにより撮影できる画質や機能などが異なります。そこで、配信専用のビデオカメラを選ぶためのポイントを紹介します。
1. 画質
より美しい映像を撮影したいならば、フルHDのビデオカメラがおすすめです。鮮明さ・画質へ究極にこだわるならば、4K対応ビデオカメラもおすすめですが、こちらは再生する側も4Kに対応している必要があります。
そこまで画質にこだわりがないのであれば、フルHDを選ぶのが無難です。
2. ズーム倍率
ズーム機能があるビデオカメラは、遠くのものもアップで撮影ができます。
カメラの倍率によりどの程度大きく映せるのかは違います。ズーム機能の使用を想定しているなら、ズーム倍率も確認しておきましょう。
3. 撮影機能
初心者は、マニュアル設定で上手に撮影するのは難しいでしょう。そこで自動的に設定を調整してくれる撮影機能にも注目しましょう。
初心者がビデオカメラの撮影機能で注目したいのは、被写体に自動でピントを合わせられる「オートフォーカス」やカメラを持っているときに起こりがちな手ブレを補正する「手ブレ補正」です。これらの機能がついていれば、初心者がビデオカメラを使っても、見やすく美しい映像を撮ることができます。
ライブ配信用で使用するカメラ機材の価格は、安価で1万円〜5万円、高価なもので10万円以上になります。
ウェビナーにおすすめ! カメラ機材3選
初心者向け、小規模配信向きのおすすめのカメラは、以下の3つになります。
1. SONY HDR-CX470(4万円台)
画像引用:ソニー公式サイト
- 重量215gで、持ち運びに便利なとても軽いコンパクトボディ
- 大容量32GBの内蔵メモリーで、ハイビジョンも長時間記録
- 「光学式手ブレ補正」で手持ち撮影でもなめらか
- 「ハイライトムービーメーカー」で楽しい動画が簡単に作れる
とても軽くて、キレイに撮れるコンパクトモデルカメラとして人気のカメラです。初心者でも扱いやすく、機能も十分備わっている上に、コスパが良いのが最大の魅力です。
三脚を使って配信することがおすすめですが、長時間持っていても軽量なので疲れることなく撮影できます。光学30倍ズーム機能も搭載しており、購入者からは最大26.8mmの広角レンズが使いやすいと好評。
2. JVC GZ-RY980(10万円台)
画像引用:JVC公式サイト
- 美しく臨場感あふれる映像が撮影できる高精細4Kビデオ
- 最高の瞬間だけを選んで静止画を切り出しできる
- 大容量バッテリー内蔵で、4K約4.5時間/フルHD約5.5時間連続撮影可能
- 4Kタイムプラス、フルHDスローモーション撮影
防水性に優れた多機能4Kカメラ。防塵、耐衝撃、耐低温といった保護性能「QUAD PROOF」が搭載されています。
長時間撮影できる大容量内蔵バッテリーに、高画質の映像を記録できる高性能カメラです。録画と同時に映像配信やWi-Fiを使ったライブストリーミング配信が可能です。
3. SONY ZV-1(10万円台)
画像引用:ソニー公式サイト
- 素早くピントの移動ができ、「背景ぼけ切り換え」機能で主役が映える
- 約294gの小型軽量ボディで横方向に開く液晶モニターを搭載
- ウインドノイズを大幅に低減可能なウインドスクリーンを付属
- HD動画撮影時の手ブレ補正機能で手ブレを抑える
Vlogに特化したカメラ。主役にフォーカスしたい時は「背景切り替えボタン」を使うと、登壇者が目立つ映像が作れます。
「商品レビュー用設定ボタン」では自動でピントの調節が可能。ワンタッチでプロ仕様の撮影ができます。また専用のスマホアプリを導入すれば、撮影動画をそのままスマホやタブレットからアップロードでき、SNS投稿にも便利です。
ウェビナーをカメラ機材を使って配信する際のコツ
小~中規模のウェビナー開催でも、最低2台以上のWeb用外付けカメラがあるといいでしょう。高画質な上に、角度を変えた撮影ができ、メリハリの利いたウェビナーになります。
テレビのバラエティ番組のように、登壇者の顔を「1人ずつ抜く」などの絵作りをしたい場合は、3台以上あると応用がききます。
カメラ選びは迷うところですが「売れているもの」を選ぶのが一番。配信トラブルの事例や対処法などをYouTubeで確認しやすいからです。また配信準備の際にカメラが壊れてしまった場合でも、すぐに再購入やレンタルができるメリットがあります。
\ウェビナーから受注に繋げるノウハウがわかる!/
ウェビナーをカメラ機材を用いて配信する具体的な方法
下記の4つがウェビナー撮影用のマストアイテムとなります。
- ビデオカメラ
- USBケーブル
- キャプチャーボード(カメラとPCを繋ぐ機器)
- HDMIケーブル
キャプチャーボードとは、外部のデバイスの映像データをパソコンに出力できる機器です。一般的には、コンソールゲーム機の映像をパソコンに出力し、ゲームの実況配信をする際に使われる場合が多いです。
このキャプチャーボードとカメラをつなげるケーブル、キャプチャーボードとパソコンをつなげるケーブルも必要です。
キャプボードの詳細などは下記から確認してみましょう。
その他、下記の機材などもあるより良いでしょう。
- カメラと画面を切り替える機能を持つスイッチャー
- 音声を拾うためのマイク
- 画質効果をより上げるための照明
ウェビナーに必要なおすすめ機材についてはこちらをご覧ください。
カメラ機材を利用したウェビナーの参考事例
外付けのカメラ機材を使ってウェビナーを開催すると、自由度が高く、視聴者を飽きさせない画面を作ることができます。
- 資料と話し手を画面上でイメージしたようにレイアウト
- 話し手のみや登壇者全員に、映像を切り替え
- ピクチャイン/インピクチャーを絡ませた表示や合成
- テロップの挿入
このように、テレビ番組に近い感覚の構成ができます。
柔軟な組み合わせができるので、デバイスにばらつきがある視聴者が多いイベント、登壇者が多いセミナー、どちらにも対応するには、PC内蔵カメラよりも外付けのカメラ機材を使ったほうがウェビナーの質全体の底上げになります。
カメラの台数はセミナー開催の規模に合わせて調整していきます。実際に幾つかの配信イメージを見てみましょう。
オフラインでの映像とオンラインの映像を交えた事例
自社サービスのPR発表イベントです。
登壇者と、オフラインからの映像を同時に、引きのカメラアングルから撮っています。こうすることで画面に奥行きが生まれて、単調な配信画像から変化をつけることができます。
会場ではこのように撮影機材のセッティングを行います。
テロップや登壇者の多様な切り替えを行なった事例
タレント、有識者など多数の登壇者を迎えた、オンラインでのパネルディスカッションです。
資料データのクオリティを上げ、登壇者の解説をより見やすく映し出しました。
発言をしている登壇者と、発言に反応をしている周りの人達の全体に画面が寄った映像を撮ることができます。
話し手のみのアップも撮影できます。さらに発言の補足として、テロップの大きさも自由に変えられるため、テレビ番組に近いような、説得力のある画面構成が可能になります。
画面構成をデザインし、絵作りに力を入れた事例
資料ベースでトレンドを解説する、ビジネスパーソン向けのウェビナーです。
高画質かつ視聴者がすっきりと見やすい絵作りを意識した例です。資料と登壇者の画像、文字情報を合成して、このような自由度の高い画面を作ることができます。
会場では複数のカメラから撮影をし、PC上で画像とデザインを合成させて、クオリティの高いビジュアルを作っていきます。このようなスマートな配信映像は、内蔵のカメラのみでは不可能なので、外付けカメラの台数もそれなりに必要になってきます。
ウェビナーにおけるカメラの重要性についてのまとめ
ウェビナーを使ってセミナーを開催したり、オンライン配信をする場合には、スマホやタブレット、PCの内蔵カメラだけではなく、外付けのカメラや機材を使ったほうが、よりクオリティの高い配信ができます。初心者でも取り扱いやすいカメラ機材や周辺機器もたくさん登場しているので、視聴者に飽きさせないコンテンツを作るためにも、機材導入を検討しましょう。
「複数のカメラを使ってテレビ番組のような配信を行いたい!でも自社には技術がない……」
そのお悩み、弊社ビデオマッチングが解決いたします。
ビデオマッチングでは、オンライン配信代行サービスを行っています。これまでサポートした実績は、述べ700件以上!気になった方は概要資料をダウンロードしてご覧ください。
\3分でわかる概要資料のダウンロードはこちらから/