イベント企画の例5選ーBtoB向けイベントの企画のポイントと成功のコツー

目次
はじめに:イベント企画は「目的」からはじまる
「イベントを企画したいけれど、どんな形式があり、何を基準に考えればいいのかわからない」——そんな悩みを抱えるBtoB企業の担当者は少なくありません。 特に、マーケティングや営業の一環として実施する社外イベントは、プロモーション活動の一環として、成果につながる戦略的な設計が必要です。
この記事では、BtoB向けのウェビナーや展示会、ユーザー会などを目的別に紹介し、プロモーション効果を最大化する企画のポイントを解説します。 また、企画から運営、事後フォローまでの業務を効率化・可視化する「イベント管理ツール」についても触れながら、成果につながる実行体制の作り方を紹介します。
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BtoB社外イベントの種類と特徴

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BtoB企業が実施する社外イベントには、目的やアプローチ方法によっていくつかの種類があります。形式ごとの特徴を理解することで、企画段階での方向性が明確になります。
- ウェビナー・オンラインセミナー
コストを抑えて実施可能。特定のテーマに対する情報提供でリード獲得に有効。 - 展示会・リアルイベント
対面での接点により信頼を得やすく、商談化率が高い。営業活動との連携がしやすい。 - オンラインカンファレンス
複数セッションによる業界横断的な情報提供が可能。ブランディングや専門性の発信に強み。 - ユーザー会・交流会
既存顧客の活用事例共有や意見交換により、ロイヤルティやアップセルの機会を創出。 - 限定イベント・VIPセミナー
ハイタッチな関係構築を目的とした招待制の企画。重要顧客のLTV(顧客生涯価値)向上に貢献。
【目的別】イベント企画の具体例

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イベントの目的や形式によって、企画・運営のポイントは大きく異なります。 また、企画を成功させるためには「設計」と「仕組み化」の両輪が不可欠です。
ここでは、イベントの目的に応じた具体的な企画アイデアと、イベント管理ツールを活用した実行支援の方法をあわせてご紹介します。
1. リード獲得に強い:ウェビナー・オンラインセミナー
企画例:
「○○業界最新トレンド解説」など、“今知っておくべきテーマ”で情報提供型ウェビナーを企画。
- 登壇者:社内のプロダクト責任者と、外部ゲスト(業界専門家)を組み合わせて信頼感をアップ
- 集客:メール配信+SNS広告で新規リード層を中心に集客
- 視聴後:アンケートで興味関心を分類し、次のフォロー施策へ繋げる
成功のポイント:
- 顧客視点で「いますぐ知りたいこと」に絞ったテーマ設定
- 外部登壇者を活用することで「学び」に寄せ、売り込み感を排除
- セミナー後のアンケートで“商談意欲あり”を抽出し、すぐに営業連携
ツールでできること:
申込管理、配信システム連携、アンケート収集、スコアリング連携(MA/CRM)
2. 商談創出に直結:展示会・リアルイベント
企画例:
「業界合同カンファレンスに出展」+「自社主催の展示ブース」+「その場で商談予約可能なQR受付」を用意
- ブースには“導入事例パネル”と“ミニセミナー動画”を常時ループ
- 来場者にはiPadで簡単入力、興味分野をリアルタイムで記録
- 商談予約は受付でその場で予約、担当営業に即通知
成功のポイント:
- 展示だけで終わらせず、その場でのアクション(予約・名刺交換)に繋げる設計
- スタッフの対応力がカギ。製品説明だけでなく、課題を聞く訓練が必要
- イベント終了後のスピードフォロー(24時間以内)が商談化率を左右
ツールでできること:
来場者管理(QR対応)、商談記録、即時CRM連携、アポ予約機能
3. ブランド・信頼構築:オンラインカンファレンス

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企画例:
業界全体を対象とした「○○業界未来カンファレンス」
- 自社製品の紹介は控えめにし、業界全体の未来や課題解決策を語る場にする
- スポンサー企業やパートナーの登壇も交え、“主催することで信頼感”を得る戦略
- 申込時に「興味のあるトピック」「職種」を取得して、視聴体験をパーソナライズ
成功のポイント:
- “中立的な場”を作ることが重要(=信頼される発信者になる)
- カンファレンスの開催自体がブランディングに繋がる
- セッションごとにログを取り、参加者の興味関心データを次施策に活用
ツールでできること:
複数セッション配信、視聴ログ収集、アーカイブ動画管理、視聴者属性分析
4. 既存顧客との関係強化:ユーザー会、交流会
企画例:
「導入企業限定ユーザー会」や「活用事例共有会」
- 活用事例の発表→グループディスカッション→懇親会(オンラインも可)
- 顧客同士の交流が目的。参加者には「参加者一覧PDF」や「事後資料」を配布
- 営業やカスタマーサクセスが同席し、顧客満足度の高い顧客インサイトを吸い上げ
成功のポイント:
- 一方的なプレゼンではなく、対話・交流重視
- イベント後の関係継続(Slack招待、次回イベント案内など)が重要
- 自社の“好きなところ”や“不満点”を直接聞ける貴重な機会
ツールでできること:
参加者リスト管理、出欠チェック、アンケート集計、イベント参加履歴の蓄積
5. ハイタッチ施策向き:限定イベント、VIPセミナー
企画例:
CxO層向けに「今後の開発方針説明+ネットワーキングディナー」
- CxOクラスを招いて、今後の方向性や新機能を先行公開
- 特別なロゴ入りノベルティ、会食やクロストーク付き
- フィードバックを次の開発ロードマップに反映し、“共創”を体感してもらう
成功のポイント:
- 招待者リストの選定が肝。関係値・導入ステージ・拡張性を基準に招待者を抽出
- 参加者ごとに案内文を変えるなど、パーソナライズ重視
- 「大事にされている感」を演出することでLTV向上に繋がる
ツールでできること:
招待管理、個別連絡履歴、参加状況記録、満足度調査、次回イベントの案内連携
企画から成果につなげるために:イベント管理の落とし穴と対策
BtoBの社外イベントは、ただ「実施すること」が目的ではありません。成果に結びつけるためには、イベントの企画・運営・事後フォローまで一貫した設計が不可欠です。しかし、実際の現場では以下のような課題に直面しがちです。
よくある落とし穴
・目的が曖昧なままイベントを設計してしまう
例えば「とりあえず年に1回は開催するもの」といった義務的な開催では、集客や満足度も伸び悩みがちです。誰に何を届けたいのか、どんな行動を促したいのかが不明確だと、内容や施策もぶれてしまいます。
・複数のツールを使い分けており、運用が煩雑になる
申込フォーム、メール配信、アンケート、来場者管理などが別々のツールで管理されていると、確認・更新作業が属人的になり、ミスや対応漏れにつながります。
・イベントで得たデータが次の施策に活かせていない
アンケートや参加履歴、名刺情報などが蓄積されていない/営業と共有されないと、せっかく得た“顧客インサイト”が使われないまま終わってしまいます。
こうした課題に対する解決策として、イベント管理ツールの導入が有効です。
ツールを導入することで、イベントの各プロセスが一元管理され、業務効率の向上はもちろん、得られたデータを次回企画や営業活動に活かす仕組みを整えることができます。
イベント管理ツールでできること

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イベント管理ツールは、企画段階から事後フォローまでを一貫して支援し、属人的な運営からの脱却、再現性のある企画運営を可能にします。以下は、主なフェーズごとの活用内容です。
・企画フェーズ
過去イベントのデータやテンプレートを活用して、スムーズにKPI設計やタスクの洗い出しが可能。関係者間の認識を早期に揃え、無理のないスケジュール管理ができます。
・集客フェーズ
ターゲット別に最適なメールや広告配信が行え、申込フォームの作成や参加者データの集約も自動化。リマインド配信や参加促進のタイミングも一括管理できます。
・運営フェーズ
出欠確認、受付対応、オンライン配信連携、当日のトラブル管理などを一元的に把握・対応。スタッフ間の情報共有もスムーズになり、顧客体験の向上につながります。
・フォローフェーズ
アンケート回収と集計、自動スコアリングによりホットリードの抽出が容易に。CRM/MA連携により営業活動に即活用でき、ROI分析やレポート作成も簡単に行えます。
まとめ:イベントは「目的設計+仕組み化」が成功の鍵
イベント企画において重要なのは、単なるアイデアではなく「目的に基づいた設計」と「運用の仕組み化」です。
属人的な対応に頼らず、ツールを活用することで業務負荷を減らしながら、成果を出しやすい仕組みを整えることが可能です。
まずは自社の目的に合ったイベント形式を見極め、実行フェーズまでを一気通貫で支える体制を整えていきましょう。
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