【プロ直伝】ウェビナーのアンケート例と回収率アップのコツ
ウェビナーはBtoBマーケティングにおいて、新規顧客の開拓や既存顧客の離脱を防ぐために有効な施策です。さらにアンケートを実施することで、新たなニーズの把握や継続的なアプローチに繋げることができます。
本記事では、効果的なアンケート例と回収率を上げるポイントを紹介します。コピペするだけのアンケートテンプレートも用意しましたので、ぜひご活用ください。
目次
ウェビナーアンケートの目的と活用方法とは?
ウェビナーでアンケートを実施するメリットは多くあり、明確な目的を持って取り組むことで、顧客分析や新規顧客の獲得に繋げることができます。
以下はアンケートで得られる大きなメリットです。
メリット1. 見込み客の情報を集め、継続的なアプローチができる
アンケートをとる大きなメリットは、氏名やメールアドレス、電話番号などコンタクトが取れる情報を入力してもらうことで、参加者への継続的なアプローチが可能になることです。
メルマガで新企画やサービスの情報を定期的に配信すると、見込み客の目に留まる機会を増やすことができます。もちろん、宣伝ばかりでは嫌がられますので、見込み客に役立つ情報や興味のある事柄をニュースレターのように配信することで、サービスのファンをつくることにも繋がります。
その結果、見込み客の信頼獲得につながり、集客に結びつけることができるでしょう。
メリット2. 潜在的なニーズを把握し、新たな視点でビジネスチャンスを得る
アンケートの中には、参加者の参加目的をいれるようにしましょう。そうすることで、あらかじめターゲットとして想定した見込み客が取れているかを確認できるとともに、今まで知らなかった潜在的なニーズを知ることができます。
新たなニーズが把握できれば、それに即した企画や展開を考え、ビジネスチャンスを生み出すことも可能になります。アンケートを利用してビジネス展開の戦略を立て、将来的な集客や顧客獲得に繋げることができるのです。
メリット3. 次回のウェビナーの改善に役立つ
参加者の満足度を知ることができるのもアンケートのメリット。
仮に、「知りたい情報が得られなかった」「プレゼン資料がわかりにくい」といった回答が見受けられた場合、改善点を見つけて次回以降のウェビナーに活かすことができます。
ウェビナーのアンケート項目例
アンケートの質問内容は参加者の動機やニーズ、満足度などを知るために欠かせない要素です。
ここからは、効果的なアンケートを作るために入れるべき項目を紹介します。
項目1. 基本情報
参加者の個人情報は、集計データの分析や今後のサービス開発、新サービスの案内などに役立ちます。
氏名や会社名、年齢、役職、連絡先など、アプローチできる手段をウェビナーアンケートに盛り込みましょう。ただし、参加者の基本情報を事前予約の際に取得している場合は省略してもかまいません。
項目2. 参加動機
参加者の参加動機を知ることで、参加者が抱える悩みやニーズを知ることができます。
また、浮き彫りになった潜在的なニーズをもとに、新たなサービスのマーケティングに役立ち、ニーズにマッチする企画を案内することもできます。
項目3. 参加することで問題点は解決したか
今回のウェビナーで、参加者が知りたい情報を得ることができたか、悩み事の根本的な解決につながったかどうかを尋ねる項目をアンケートに取り入れましょう。
この項目は参加者の満足度を測る手段になります。リアルな評価を得ることによって、次回以降のウェビナーのブラッシュアップを図ることができますし、「解決しなかった」「役に立たなかった」といった声が上がった場合は、ウェビナーの内容を見直す必要も出てきます。
項目4. サービスや製品に関してのリクエスト
参加者が今後、どんなウェビナーがあればまた参加したいと思うか、サービスに関してのリクエストをアンケートに盛り込みましょう。
その際、具体的に興味や関心のある事柄をカテゴリー化して複数選択できるようにすることもより詳細なニーズを知ることができます。
ウェビナーアンケートの回収率を上げるコツ
せっかく作成したアンケートも、参加者に回答してもらえなければ意味がありません。アンケートの回収率を上げ、有益な情報を得るためには、アンケートを実施するタイミングも重要です。
回収率を上げるためのコツとして、ウェビナー中に何度かアンケートに関するアナウンスをすることが挙げられます。
ウェビナー開始直後、中盤(休憩を挟む場合はその直前)、終了直前、終了直後など、アナウンスや通知回数を複数回行うことが回収率を上げるポイントです。
ウェビナーの途中でアンケートを行う
ウェビナーの途中でアンケートを行うことによって、飽きさせずに最後まで見てもらう効果もあります。
例えば商品PRを兼ねたセミナーの場合「この○○は使ったことありますか?」「使い心地はどうでしたか?」といったように、商品の感想も聞くことが出来ますし、当事者意識を高め受け身ではないメリハリのあるウェビナー構成にすることも可能です。
ウェビナー後にアンケートを送る
ウェビナー後に送るアンケートは、主催者として本当に欲しいリードと、それに付随する情報を得られるような内容にしましょう。
内容としては「氏名、会社名、連絡先、問題点、参加理由」といった情報です。ウェビナーに対する感想も付け加えることで、より改善することも可能になるでしょう。
よくあるウェビナーアンケートの失敗例4つ
アンケートのよくある失敗例としては、下記のようなものがあります。
1. 申込時と重複した情報を取得してしまう
メールアドレス・電話番号・部署・役職など、申込時に取得している個人情報をアンケートでも回答項目に入れると、参加者から「また回答するのが面倒だ」と思われてしまい、回答率が下がってしまうことがあります。
このため、事前に回収済みの情報は回答項目に入れないようにしましょう。
2. 答えづらい質問を入れてしまう
たとえば、自由記述形式で「ウェビナーに参加しようと思った理由を教えてください」のような項目は、回答する側からすると答えづらく、良い回答を得づらいです。
回答項目の一つ一つに対して、回答がしやすい項目かどうかを精査しましょう。
3. 次回セミナーの参加意向だけを聞いてしまう
次回以降の参加意向だけを聞いてしまうことがよくありますが、実はこの質問はあまり意味がありません。
次回のウェビナーを開催するならどんな内容が良いか?を質問するようにしましょう。
4. 5段階・3段階評価だと「真ん中」しか選ばれない
一般的に、5段階評価や、3段階評価での質問に対し、人間は真ん中の選択肢を選ぶ傾向があります。このため、どちらとも取りようがないフィードバックばかりを得てしまう結果になりがちです。
次回への改善に生かすために、必ず4段階(偶数)評価にしましょう。
コピペでOK!アンケートテンプレート
これまでにご紹介したポイントを踏まえ、参考になる回答を取得できるアンケートのテンプレートを作成しました。
下記資料のダウンロードにてプレゼントしておりますので、ぜひご活用ください。
アンケート機能が活用できるウェビナーツール
アンケート機能を備えたウェビナーツールを利用することで、イベントの最中や終了直後に自然な流れでアンケートを実施できます。
今回はおすすめのツールを3つご紹介します。
ON24(オントゥエンティーフォー)
出典:ON24
ON24 Webcast Eliteは、米国のON24社が提供するウェビナープラットフォームです。
他のプラットフォームと比較すると、画面の自在なカスタマイズが可能で、参加者にリッチな体験を提供でき、ブランディングの強化にもつながります。
また、Q&Aや問い合わせ、アンケート、投票だけでなく、たとえばウェビナー視聴後に内容の理解度を確認するテストなどをウェビナー中に一つの画面で行うことができます。
さらに上述のような情報だけではなく、実際に参加者がウェビナー中にどのような行動をとったのかや、参加者の属性などを統合的に収集・分析し、エンゲージメントを可視化することで、その後のリードへの効率的なアプローチに寄与します。
eventos(イベントス)
出典:eventos
eventosは前述のON24とよく比較されるウェビナープラットフォームです。
ON24はウェビナーに強いプラットフォームですが、eventosはよりオンライン展示会などに特化したプラットフォームで、ウェビナー機能に加え、展示会の開催に必要なツールが多数搭載されていることが特徴です。
その他の外部ツール(フォーム)
Googleフォーム
出典:Google
Googleフォームは、選択肢・プルダウン形式・評価スケールなど、バラエティ豊かな設問を自由に作成できるのがポイントです。
アンケートの集計結果をリアルタイムでチェックでき、集計データをスプレッドシートで分析できます。
Slido(スライデュー)
出典: slido
Slidoは会議やイベント会場などで参加者と双方向でQ&Aやライブ投票、アンケートなどを行えるクラウドサービスです。
参加者はPCやスマホを使い、チャット感覚で講演者へ質問・投票ができます。自分の意見がリアルタイムにスクリーンへ表示され、演出を伴った表示がされることで、インタラクティブかつ一体感のあるイベントになります。
ウェビナーアンケートのまとめ
ウェビナーの成功は顧客の開拓・獲得であり、見込み客への適切なアプローチとフォローアップが欠かせません。
そのため、アンケートを実施することは必要不可欠です。さらに目的を明確にした質問項目を用意することで、その効果は絶大になります。アンケートをとるタイミングなどにも考慮して、より成果の出るアンケートに取り組んでみてください。
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