ON24 Engagement Hubとは?主な機能、導入メリット、活用事例についてご紹介
「ON24 Engagement Hub」は、オンラインイベントの主催からウェビナー、コンテンツマーケティングまで、多岐にわたる機能を備えたツールです。
企業がオンラインで顧客との関係構築を行うことが求められる現在、海外で特に注目されており、日本でもその名が知られ始めています。
本記事では、ON24 Engagement Hubの導入を考えている企業様に向けて、主な機能やメリット、実際に活用した事例についてご紹介します。
目次
ON24 Engagement Hubとは?
画像引用:ON24公式サイト
ON24 Engagement Hubは、コラムやビデオコンテンツを管理、配信するためのクラウドベースのプラットフォームです。
企業や組織は、ON24 Engagement Hubを使用して、オンラインでの顧客や見込み客とのコミュニケーションを強化し、ブランドの認知度を高め、リードジェネレーションを促進することができます。
ON24 Webcast Elite、ON24 Targetとの違い
ON24 Webcast Elite、ON24 Engagement Hub、ON24 Target は、ON24が提供する3つの製品ですが、それぞれ異なる機能や目的を持っています。
ON24 Webcast Elite は、オンラインイベントやウェビナーの配信を中心に設計された製品です。高品質な映像や音声のストリーミング配信、参加者とのライブチャットやQ&A機能、資料ダウンロード機能などを提供しています。
ON24 Engagement Hub は、「コンテンツハブ」としての役割を持ち、オンライン上での企業と顧客のエンゲージメントを促進することを目的とした製品です。
顧客の好みや行動履歴に応じたコンテンツの提供、ウェビナーシリーズの配信、トレーニングコースの提供、アナリティクスの提供などが可能です。Engagement Hubを使って複数のWebcast Eliteも管理するといった使い方もあります。
ON24 Target は、顧客や見込み顧客に対してパーソナライズされたコンテンツを提供するための製品です。顧客がアクセスしたページやコンテンツを分析し、その情報を基に特定の顧客に対してカスタマイズされたコンテンツを提供します。
\ON24についてさらに詳しく知りたい方はこちら/
ON24 Engagement Hubの主な機能
画像引用:ON24公式サイト
ON24 Engagement Hubには、多くの機能があります。以下では、主要な機能をご紹介します。
・オンデマンドコンテンツ
ビデオ、ウェビナー、PDFなどのコンテンツをアップロードし、共有することができます。スポンサーブースの設置も可能です。
・カテゴリーページ
種類別、関連度別、オーディエンス別など、多彩な方法でコンテンツを整理できます。
・イベントカレンダー
ライブ配信、オンデマンド配信、自己学習型のコンテンツをカレンダー形式で表示できます。
・データと分析
サイト訪問者の行動に関するデータを収集し、分析することができます。
・セッションの配信
ライブ、オンデマンド、シリーズのウェビナーを配信できます。参加者は、自分のスケジュールに合わせて、自分のペースでウェビナーを視聴することができます。
・イベントの自動化
ウェビナーの予約、確認、リマインダー、フォローアップなどを自動化することができます。
ON24 Engagement Hubの導入メリット
ON24 Engagement Hubのメリットは、参加者に最適なコンテンツを提供でき、管理画面から多数のリアルタイム分析データを確認できる点です。ここからは、ON24 Engagement Hubの各メリットを詳しく解説していきます。
1. 自社のWebサイトに容易に埋め込みできる
ON24 Engagement Hubは、自社のWebサイトにウェビナーやビデオコンテンツを簡単に埋め込むことができます。
具体的には、管理画面からWebサイトに埋め込むウェビナーやビデオコンテンツのコードを生成し、このコードをWebサイトの適切な場所に貼り付けるだけで、参加者はWebサイト上で直接ウェビナーやビデオコンテンツを視聴することができます。
2. 自社のブランドイメージに合うようデザイン調整できる
ON24 Engagement Hubでは、Webサイトの配色やフォントを変更したり、コンテンツラベルの表記、背景画像の設置などで、自社のブランドイメージに合うようデザインを調整できます。
また、コンテンツの説明テキストとタグを設置することで、SEO対策も行えます。
3. データ分析ができる
ON24 Engagement Hubの管理画面では、多数のリアルタイム分析データを確認できます。以下は、その例です。
- 視聴者の数と属性(地域、役職、業種、会社など)
- 人気のコンテンツ
- 個々の視聴者の行動履歴(閲覧数、視聴時間、質問回数、投票回数、ダウンロードしたファイルの数など)
これらのデータを分析し訪問者の傾向や反応を理解することで、より良いコンテンツの企画に取り組むことができます。
4. 個々の参加者に最適なコンテンツを提供
ON24 Engagement Hubは、訪問者のデータを基に、最適なコンテンツを自動でレコメンドします。
たとえば、ウェビナーに参加し製品に関する質問をすると、ON24のAIが訪問者のプロファイルと過去の行動履歴を参照し、製品情報を提供します。また、訪問者がウェビナーの中で資料をダウンロードした場合には、さらに関連する資料を提供していきます。
顧客に価値の高い体験を提供することで、自社製品について知識を深めてもらえるのです。
ON24 Engagement Hubを活用した事例
ON24 Engagement Hubは、さまざまな企業や業界で活用されています。その一例についてご紹介します。
ソフトバンク株式会社
ソフトバンク株式会社では、ON24プラットフォームを利用して月20回以上のオンラインイベントやウェビナーを実施しています。
年次イベント「SoftBank World 2021」では、2日間で70以上のユニークなセッションが開催され、30,000人以上のライブ視聴が行われました。
ライブ投票、Q&A、1対1のチャット、AIベースのコンテンツ推奨エンジンなど、ON24の20以上のエンゲージメントツールを活用。参加者一人ひとりの興味関心を把握することで、潜在顧客の発掘につながっているそうです。
詳細:ソフトバンク、ON24で 4万件以上の優良見込み顧客に リーチを拡大
富士通株式会社
富士通株式会社は、ON24プラットフォームを利用して、以前は対面で行っていた「富士通フォーラム」という年次イベントをグローバルなバーチャルサミット「Fujitsu ActivateNow」としてリニューアルしました。
ON24を利用することで、デジタル戦略を強化し、北米、ヨーロッパ、アジア太平洋地域の10万人以上の顧客、パートナー、専門家にリーチを広げ、エンゲージメントを促進しています。
また、同社は社員のトレーニングにもON24を活用しているそうです。
詳細:富士通、ON24 Digital Experience Platformでデジタルエンゲージメントを世界規模に拡大
まとめ
ON24 Engagement Hubは、企業がオンラインでの顧客との繋がりを強化し、ビジネスの成長を加速するための強力なツールの一つです。しかし、日本ではまだ導入事例が少なく、操作できる人が少ないことが難点として挙げられます。
弊社ビデオマッチングでは、ON24の導入支援を行っています。「何ができるの?」といった内容でも構いませんので、気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。