イベントDXとは?実現できることや進め方について解説
コロナ禍を受けてさまざまな業務のデジタル化が推進されています。リアルなイベントから、オンラインへの切り替えを考えている担当者もいるのではないでしょうか。
今回はイベントDXで実現できることや、具体的な進め方について解説します。ぜひ参考になさってください。
目次
イベントDXとは
DXとはデジタル・トランスフォーメーションの略称で、デジタルツールを活用した業務の効率化をあらわしています。近年はコロナ禍によるリモートワークの普及などで、馴染みのある方もいるのではないでしょうか。
イベントの開催には、告知をはじめ、会場の設営準備、参加者の管理、コンテンツの配信などさまざまな業務がありますが、イベントツールや配信ツールを使うことでそうした業務のオンライン化や効率化が実現できます。
イベントのデジタル化により、集客率の向上をはじめ、取得できる各データを活用したマーケティング施策を打ち出すことが可能です。
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イベントDXで実現できること
イベントのデータ化や効率化の先にあるイベントDXの最大の目的は「顧客とのエンゲージメントを高めること」にあります。
イベントDXにより、顧客の行動データを取得・分析することで、参加者の嗜好性を把握します。さらに、それぞれの興味関心に沿ったコンテンツを提供することで、顧客との信頼関係を構築することができるのです。
そのようにしてイベント自体のPDCAを回していき、どんどん効果的な施策を打ち出すことが可能となります。
ここではイベントDXで実現できることについてさらに詳しく紹介します。
1. 顧客データの分析
リアルのイベントではさまざまな地域から参加者が集まるため、来場者すべての顧客情報を取りにくいことが課題でした。
イベントの開催により取得できるのは、参加者の性別や職種、どこから申し込んだのか、エリアなどのハード情報です。開催後に属性に応じたDMを送るなどの行動喚起はできるものの、顧客のニーズはわかりません。
配信ツールやイベント管理ツールを活用してイベントをデジタル化することにより、ユーザーの行動ログや視聴ログ、興味を持っているコンテンツなどのソフト情報を取得できます。ハードとソフトの2つの側面で情報を取得できることから、リアルなイベントよりも顧客についてより深く知ることが可能です。
また、こうした詳細なデータを分析することで、次回のイベントの企画立案や、今後のアプローチの方法の検討につなげることが可能となるわけです。
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2. 顧客のナーチャリング
イベントに参加した顧客データをMA(マーケティングオートメーション)ツールやCRM(顧客管理)ツールなどと連携させることで、顧客データを一元管理していきます。
すでに商品購入やサービスを利用した顧客情報については、CRM管理している企業様も多いことでしょう。イベントDXでCRMと連携できるツールを活用することで、企業が持つ既存の顧客データとの統合が可能になります。
イベント後に顧客一人ひとりの嗜好性に併せ、ウェビナー等でパーソナライズされた有益な情報を提供し、段階的に顧客の購買意欲を育成することで、受注や成約につながるアプローチができます。
3. イベント自体をPDCAする
データの取得から分析、効果検証のPDCAを高速で回すことはマーケティング施策において重要です。
リアルなイベントでは来場者数やアンケートなど、取れる指標が限られていました。しかし、イベントのデジタル化により、顧客の属性に応じたコミュニケーションが取れるなど、効果検証の質が向上します。
業務の負担軽減を実現しつつ、次のイベントの施策を考えたり、既存の営業活動の打ち手を考えたりと、PDCAを回すことが可能になります。
4. エンゲージメントの高い顧客体験の創出
オンラインイベントでは、リアルにはない演出が可能なため、エンゲージメントの高い顧客体験を創り出すことができます。
たとえば、メタバース空間を使った演出や、現実空間と仮想空間を融合させたXR(クロスリアリティ)系イベントがあげられます。
参加者にはアバターで参加してもらったり、メタバース空間内で映像コンテンツを配信したりなど、非現実的な世界観を演出し、より小型化しているウェアラブルを装着することで、これまでよりも高い没入感を得ることができるようになります。これもユーザーエンゲージメントを高める施策として有効です。
他の参加者とアバターで話をしたり、イベント登壇者に向けてアクションをとったりと、リアルのイベントに参加しているような臨場感を実現することも可能です。オンラインでもよりリアルに近いコミュニケーションが取れるため、没入感という新たな顧客のエンゲージを創出できます。
また、デジタル化により海外からの集客も可能となります。世界中から参加者を募れるため、国内外の企業を集めたバーチャル展示会などの、大規模なイベントも開催できます。会場や土地の広さに制限がないため、多くの出展社を募れることから、顧客満足度の高いイベントを開催できるでしょう。
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イベントDXの具体的な進め方
イベントのデジタル化を進めるときは、まず社内でDX推進について共通認識を持つことが大事です。担当部署や担当者を決めておくことで、スムーズに進行できます。
次にどのような業務を効率化できるのか洗い出しましょう。導入するツールによっては社内研修などが必要です。
また、取得したデータを活用した顧客ナーチャリングのプロセスも検討しなければなりません。ここからは、イベントDXを進める3つのステップについてご紹介します。
STEP1. 社内でDX推進への共通認識を持つ
イベントDXを進めるにあたり、最初におこなうことは社内の理解を得るなど、DX化における共通認識を持つことです。
業務のデジタル化により生産性や効率性は向上するものの、それまでの業務担当者からはDX化による業務内容の変化により嫌がられる可能性もあります。社員一人ひとりのスキルにあわせて、イベント運営業務全体を見直し、再編成をおこなうことが重要です。
社内でDX推進への共通認識を持つことで、新しいツールの導入や運営体制の再編などの変化にもスムーズに適用させることができます。
STEP2.データ収集・業務の効率化
イベントの開催までには企画をはじめ、DMや広告などの集客、当日は運営と進行、プログラムの実施などの業務があります。まずは、どのような業務をデジタル化できるのか、業務内容を洗い出してみましょう。
企画
どんな顧客データを取得したいのか、どのような演出のイベントや配信にしたいのかなどを洗い出し、ターゲット層を決定すると共に、そのターゲット層にあわせたイベントコンテンツを検討する。
集客
年齢や性別などの顧客データをセグメント化し、メルマガの配信やその他広告を出稿し集客を行う。
申込・決済
イベントの申込方法や決済もすべてオンラインに対応。
イベント開催当日
オンライン配信により会場に配置する人員を大幅に削減。リアルイベントならQRコードで入場受付ができるようにする。
資料配布
PDFで作成した資料データをホームページに設置。興味を持った人がいつでもダウンロードできるようにしておく。
アンケート
アンケートはメルマガで配信。迅速に回収して集計ができる。
これらのイベント業務は複数のツールを使わなくても、ひとつのプラットフォームで対応できるものもあります。使いこなせるのか不安なときは、オンライン配信の専門会社へサポートを依頼してください。
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STEP3. 顧客を育成する
イベントのDX化により、変化する顧客のニーズの把握が可能になり、顧客が興味や関心を持ったときから行動に移すまでの状況に応じたアプローチができます。それにより、顧客の深いインサイトにもとづいた施策を打ち出すことが可能です。
さらに商品の購入やサービスの利用後のアフターフォロー、新製品情報のアピールなど適切なタイミングで接点を持てます。
ベストなタイミングで顧客へのメルマガの配信やアプリのプッシュ機能、SNSによる新商品の紹介などのアプローチも自動でおこなえるため営業活動における業務負担を削減できます。
まとめ:イベントDXの相談はビデオマッチングへ
イベントDXにより、多岐にわたるイベント業務の負担を軽減し、マーケティング活動のPDCAを高速で回すことが可能になります。ただし、これまでデジタルでおこなっていなかった業務をまるごとデジタル化するのは、大きな変革となるためトラブル対応なども検討が必要です。
弊社ビデオマッチングは、イベントDXの先端を行くオンライン配信会社です。オンラインイベントやセミナーの運営業務をサポートしており、プラットフォームの導入支援や効果的な活用方法のご提案が可能です。ぜひお気軽にご相談ください。