ウェビナーマーケティングとは?ウェビナーマーケティングが効果的な理由を解説
ウェビナーマーケティングは、無駄なコストを省き、顧客の獲得から成約までをより効率的に行える手法として、今注目されています。ウェビナーマーケティングに取り組むべきか、今まさに悩んでいるという担当者の方も多いのではないでしょうか。
今回は、ウェビナーマーケティングが効果的な理由や、成功させるコツと失敗の理由、おすすめの管理ツールなどについて解説していきます。
目次
ウェビナーマーケティングとは
ウェビナーとは、オンラインで行うウェブセミナーのこと。コロナ禍で、対面でのセミナーを行うことが難しくなり、各企業から注目を浴びてきました。
ウェビナーマーケティングとは、ウェビナーを使って幅広いユーザーとつながることができる、新しいマーケティング手法。
まだ自社の顧客となっていない潜在顧客へのアプローチから、見込み顧客(リード)の獲得、商談化まで汎用性が高いのが特徴です。
企業のマーケティングにおける課題
新規顧客の開拓はできても、その先の売り上げに繋がっていないという課題を抱える企業は多いです。メーリングリストやマッチングイベントなどで新規顧客の獲得はしやすくなりましたが、獲得した先の手法や手順が整っていないのです。
打開するには、顧客リストを売り上げに繋げるための新たな施策を打っていかなければいけません。しかし、新しい施策の案がなく、何をすれば良いかわからない企業が多いのも現状です。
担当者の新しい知見がないため施策を行えず、PDCAが回せないことも課題となっています。
ウェビナーマーケティングが効果的な理由5つ
ウェビナーを上手く活用することで、企業のマーケティング活動の効率化ができます。ウェビナーは、ターゲットや内容を絞ることで初めて本来の効果を発揮するものです。
新規顧客向け、ナーチャリング向け、商談化向けなど、目的別に開催することを意識しましょう。ターゲット・目的・企画・内容が混ざったりぶれたりしてしまうと、ギャップが起きて失敗に繋がりますので、注意してください。
ここでは、ウェビナーマーケティングが特に効果的な理由を5つお伝えします。
理由1. 新規顧客の開拓ができる
新規顧客を獲得できる手法が増えてきたとはいえ、苦労している企業が多いのも実情。新規顧客の獲得には、共催ウェビナーやトレンドウェビナーの実施がおすすめです。
ウェビナーを共催することで、他企業の顧客にもアプローチできます。共催の企業の選定の際には、似た業種や相性の良さそうな業種で、競合にならない企業を選ぶのがポイントです。3〜4社での共催も検討しましょう。
トレンドウェビナーの例を挙げると、現在であれば、Web3.0やメタバースの内容を盛り込むのも一つの方法です。トレンドの話題に興味がある人が集まり、新しい層への集客に繋がっていきます。
理由2. 見込み顧客の育成ができる
新規顧客(リード)を獲得したら、次は顧客が興味をもった先のコンテンツを勉強会として行ってみましょう。より深い知識を得ることで、顧客の新しい発見になり、見込み客を育成できます。
次のアクションとして、「より具体的な事例を知りたい」という意向につながるので、そこから商談化ウェビナーに繋げやすくなるのです。
理由3. 商談化率を上げることができる
ウェビナーを活用して具体的な活用事例を示すことで、商談化率のアップが見込めます。商談化しそうな顧客に対して、「どういうコンテンツを作ったら良い反応が得られるか」をしっかり設計しましょう。
理由4. 全国どこからでも参加できる
セミナーの会場に行く必要がないので、全国どこからでも気軽に参加できるのがウェビナーの特徴です。地域によって顧客が限定されないので、より多くの潜在顧客にアプローチできます。会場に来てもらう時間や手間を省けるので、既存の顧客にとっても負担の少ない方法です。
理由5. リアルイベントより費用が抑えられる
リアルイベントでセミナーを開催すると、会場の使用料、人件費、機材費、交通費などを合わせて数十万円かかることも珍しくありません。しかしウェビナーの場合、人件費とウェビナーツールの使用料のみでの開催が可能です。
ウェビナーを活用することで、リアルよりもイベント開催費用を抑えつつ、効率良く売り上げアップに繋げられます。
ウェビナーマーケティングを成功させるコツ3つ
ウェビナーマーケティングを成功させるコツを3つ紹介します。ウェビナーの効果を最大限に引き出すためにも、事前にポイントを抑えておきましょう。
コツ1. 目的・ターゲット・企画をしっかりと練る
目的・ターゲット・企画の内容がマッチしているかをしっかり考えることがとにかく大切です。企画の内容自体は良くても、目的やターゲットに合った内容でないと、良いウェビナーにはなりません。
良くある失敗例として、商談化に繋げることが目的のウェビナーで、集客を強化するためにトレンド企画を入れてしまうケースがあります。トレンドは新規顧客の開拓には向いていますが、商談化が目的のウェビナーには向いていません。抽象的な内容になればなるほど商談化率は下がります。ターゲットが幅広い企画は、新規顧客向けのウェビナーで行うのが鉄則です。
コツ2. 余裕を持って計画を立てる
余裕がないと、企画を詰めきれず成果に繋がらない場合が多いです。ただ単に時間をかければ良いというわけではなく、PDCAをスピーディーに回して改善していくことが大切です。
PDCAを回すために、KPIとして以下の数値を取りましょう。
- 参加申し込み率
- 参加率
- アンケート回収率
- 商談化率
- アポ獲得率
想定したターゲットがどれくらい参加したのかを踏まえて、次の企画を考える必要があります。
コツ3. ウェビナー後に振り返りを行う
ウェビナーをより良いものにしていくために、振り返りとしてアンケートの実施が必要不可欠です。アンケートを実施することで、顧客が抱えている課題の抽出と、期待値を把握することができます。
アンケートの回収率を高めるためには、項目をより少なくしましょう。おすすめは以下の5項目です。
- 名前
- 満足度
- 課題
- サービスへの興味関心
- 次回のウェビナーで聞きたい内容
満足度は、「大変満足・満足・不満・大変不満」の4段階にするのがポイントです。3段階や5段階だと「普通」が入ってしまうので避けましょう。また、満足度の理由を聞く際には「任意」とすることで回答者の負担を減らせます。
以下は、アンケートに含めると失敗しがちな項目の例です。
- 個人情報(例:メールアドレス、電話番号、部署、役職など)
- ウェビナーへの参加理由(例:「ウェビナーに参加しようと思った理由を教えてください」)
- 次回の参加意思(例:「次回も参加したいと思いますか?」)
個人情報はウェビナー申し込みの時点でわかっているので、アンケートには含めないようにしましょう。また、参加理由を聞いても良い回答を得られることはあまりありません。
次回の参加意思については、「次回参加するならどのような内容を聞きたいですか?」などの質問に変えましょう。
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ウェビナーマーケティングにおすすめの管理ツール
ウェビナーマーケティングにおすすめの管理ツールを3つ紹介します。自社のウェビナーにはどのツールが合うか、比較検討してみてください。
1. eventos(イベントス)
画像引用:eventos公式サイト
eventosは、イベント運営の全てを1つのツールで完結できるプラットフォームで、イベント開催業務を効率化してくれます。特に、規模の大きなイベントを一元管理したい場合におすすめです。
イベントの作成からマーケティング支援、データ分析、決済まであらゆる機能が充実しています。
Eventosは後述のON24とよく比較されますが、eventosには、オンライン展示会の実施に必要な機能が揃っているのが特徴です。
2. ON24
画像引用:ON24公式サイト
ON24は、マーケティングオートメーションで、ウェビナーの配信からナーチャリングまで、1つのプラットフォームで行えるのが特徴です。
ウェビナーを開催しながら、細かくスコアリングすることでリード獲得やナーチャリングに生かせます。
ただし、年間契約にかかる費用が高額なので、予算が確保できるかの確認が必要です。
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3. Cvent(シーベント)
画像引用:Cvent公式サイト
Cventは、イベントの企画や計画からプロモーション、開催まで1つのプラットフォームで実施&管理できるイベントマネジメントソフトウェア。世界一の導入数を誇ります。
セミナーやオンラインイベントを多く開催する企業や、大規模なハイブリッドイベントを行う企業に適したサービスです。
海外製ツールであるためにやや操作方法がわかりにくく、使い方を調べてもweb上には日本語での解説がない点には注意が必要です。
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ウェビナーマーケティングが失敗する理由
ウェビナーマーケティングが失敗するのには、必ず理由があります。その主な理由を2つ紹介しますので、社内メンバーで共有しておきましょう。
理由1. 目的・ターゲット・企画が定まっていない
ウェビナーを開催する際の柱となる、目的・ターゲット・企画が定まっていないのは、ウェビナー失敗の最も大きな要因です。
目的とターゲットに合った企画内容になっているか、顧客が求めている内容になっているか、ぶれていないか、複数人でチェックしながら進めましょう。
理由2. 数回実施して辞めてしまう
ウェビナーマーケティングで一番大切なのが、ウェビナーを継続して実施することです。成功している企業では、毎月3回以上ウェビナーを開催しています。
最初は負担が大きいと感じますが、回数を重ねると準備から本番まで6時間ほどでできるようになります。内容詰め(1時間弱)、資料作成(2〜3時間)、集客(30分)、リハーサル&本番(1時間半)が目安です。
まとめ
ウェビナーマーケティングは、ポイントを押さえて実施することで、マーケティング効率を各段にアップできる手法です。成功のコツや失敗する理由を参考にしながら、計画を立ててみてください。効果的なウェビナーマーケティングを実施するには、プロに任せるのも一つの方法です。
弊社ビデオマッチングでは、ウェビナーマーケティングの企画や機材の手配、当日の運営までサポートを行っております。これまでには、官公庁や大手企業まで700社以上の配信をサポートしてきました。
ウェビナーの開催でお困りの方、不安やお悩みがある方は、ぜひお気軽にご相談ください。